2020/04/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 人気の無い夜の王城。
日中、城塞都市を占拠している盗賊団の対応の為に官僚達が駆けずり回っていたのが嘘の様な静けさ。
尤も、此方もその騒動に巻き込まれた側であるのだが。

「……ええい、ぼんくら共め。私に言えば報奨金が湯水の様に沸いて来るとでも思っているのか。出兵の費用もそれなりに出してやっているというのに…」

警備兵すらまばらな中庭の隅。そこに築かれた東屋で不機嫌そうに葉巻を吹かす少年の姿があった。
王城内ともなれば普段は露骨に猫を被って過ごしているのだが、生憎それすらままならない程の不機嫌さ。
ぐつぐつと半端に煮え滾る様な苛立ちの熱を発散させようと、深く吸い込んだ甘ったるい葉巻の紫煙が庭園に漂う。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 無論、今回の騒動は一族にとっても。また、己個人としてもチャンスではある。
その為、多忙な父に代わり王城の官僚達と交流を深める己に全権が委任されて会議に臨んだのだが。

「軍は兎も角、御同輩諸氏は本当に危機感を抱いているのかすら危ういところだな。これでは、諸々やりがいも無いというか…」

気晴らしに娼館にでも足を運ぼうか、と思う程度には苛立ちと疲労が思考を支配している。
その事を自覚しているが故に、深々と吐き出した溜息は紫煙すら掻き消すようなものであったかも知れない。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > とはいえ、何時までも溜息ばかり吐き出してもいられない。
灰皿に葉巻を押し付けて火を消すと、小さく背伸びをして庭園から立ち去って行った。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。