2020/04/03 のログ
ミリーディア > 流石に相手が相手と為れば、挑むのはかなり躊躇われるもの。
我こそはと挙手する者も出なければ、其れも答えの一つと思っていたか別段気にする様子も無く。

「全く、未知なる相手に挑むのは確かに本来で云えば無謀だ。
だが訓練ならば体験する意味に於いて勇気と取れるものなんだがね。
仕方無いか、そろそろ儂も戻るとしよう」

肩を竦め乍そう伝えれば、挨拶代わりに手を振って背を向ける。
そうして訓練場を後にする訳なのだが。

「真に切迫した状況の経験無き者は廃れるのみか。
騎士団だけで如何為る状況も十分に対処出来そうだ。
其れは楽では在るも、儂としては物足りないものとなるかもしれないね」

そう誰に云うでもない呟きは何を意味するのか。
其れは彼女にしか解らない。

ご案内:「王都マグメール 王城」からミリーディアさんが去りました。