2019/09/14 のログ
クロニア > 場に戻っても「良い」タイミングを考えると後数十分くらい後か。

見上げても何の面白みも無い夜空よりも、まだ華やかな淑女達やメイドを眺める方が面白い。
しかしそれと腹の探りあいを天秤にかけると……どちらにも傾かず、だ。

手摺に寄りかかるのを止めて、背中で手摺を押すようにして立ちなおすと
ポケットに手を入れてシガーケースに指をかけると、人差し指と中指で煙草に似た
別の何かをツマミあげ、スッっとケースから引き抜いてポケットからも引き抜き
唇の合間に挟むように口にくわえてみせる。

「……さてどうする?」

誰かに向けた問いではなく、自分自身に向けて天秤の結果を尋ねる。
しかし、どちらもデメリットが大きいのは一目瞭然、咥え煙草の口を更に
ヘの字に歪めると溜息混じりの呼吸を吐き出し、へのじを苦笑いへと変える。

メイドでも会場から掻っ攫ってくれば良かった。
前にも同じ事を思ったような気がするが、まあそんものだろう。

さて、此処で一服済ませてから帰るか、戻るか、するか……。
唇の形は苦笑いだが舌先で煙草?の根元を舐めて上下に揺らして
暇を持余しながら周囲に視線を向け、近くから聞こえる喧騒に耳を済ませるのだった。

クロニア > ――…会場に戻るか。

一服してから、な。

懐から火種になるマッチを取り出すと、手摺のザラリとしている箇所に擦り火をつけると
煙草?に火をつけマッチは握りつぶし、軽くそれを吸って身体にそれを満たしながら、
暫くはそれを愉しんだ後にバルコニーを抜けてパーティー会場のほうへと歩くのだった。

ご案内:「王都マグメール 王城 バルコニー」からクロニアさんが去りました。