2019/09/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 バルコニー」にクロニアさんが現れました。
■クロニア > ――…王城にある城下を一望できるバルコニー
其処はクロニアにとって唯一にして絶対の安息地である。
今夜も窮屈な腹の探りあいから逃れる為に会場を抜け出し、
逃げ込むようにして、されど優雅に駆け出しもせず、ゆるっとした歩みで王城のバルコニーに姿を見せる。
窮屈にして退屈。
ボタンシャツのボタンを上から3つ目までを指先でプチリプチリと外して篭る熱気を解放しながら、
今夜もズンッとバルコニーの手摺に背中を預け夜空を見上げる。
今宵は月は凛と青く、星は煌めき、バルコニーに吹く風は少しばかり冷たくて、眠気などは容易く吹き飛ぶ。
……しかし、それでも愚痴は零れるのだ。
「……飽きないねぇ。いやはや、オレも貴族の端くれではあるけども、腹の探りあいの何が楽しいのか。オレが主催者ならメイドの品評会でもやるがね?そっちの方が盛り上がるだろ。あれじゃワインや酒がかわいそうだ。」
と、視線はそんな月と星の輝く空へとあがり、更に軽く仰け反るようにして、城下を逆さまにして眺めるのだった。
表情は思い切り不満げに退屈で死にそうだという表現が強ち間違いではないような、
眉間に皺はより口元はヘの字に歪み頬は引き攣って、
誰が傍目から見たって楽しそうに見えない、そんな表情である。