2019/07/27 のログ
ルドミラ > やがて、扉の開く音がする。

首だけをひねってやってきた「誰か」の姿を確認すると、女はカウチからゆっくりと立ち上がった。

「──ようやくのおでましね。待っていたわ」

両手を腹部の前で組み、細い首をすいと伸ばした立ち姿が、からだごと相手へ向き直る。
その時ちょうど、月明かりが叢雲に隠されて。客間のすべてが、ほのぐらい闇に沈んだ──。

ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からルドミラさんが去りました。