2019/07/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にゼロさんが現れました。
ゼロ > マグメールの王城の中、とある回廊に一人の少年が歩いている。
 全身を銀鼠色の鎧に身を包んだ存在であり、この国の第七師団に所属している一兵士。
 その兵士は顔は無貌の白い仮面に覆われていて見えないが、黒い髪に黄色い肌の特徴を持つ。
 そんな、不審ともいえる人物が我が物顔で城の中を歩くことができるのは単にその腕にある腕章のおかげであろう。
 第七師団―――対魔族の師団の団員という証明があるからであろう。
 隊員の多くは、将軍も含め殆どがタナール砦に駐留し、魔族からの攻撃を跳ね返す役割を持ち。
 少年も命令さえあれば即タナールへ向かうことを厭う事はない。
 が、今の任務としては遊撃とし、国内様々を歩き魔獣や魔族の発見と撃退を命令されていた。
 それは、王城の中でさえ、だ。

 そして、警備の兵士として、王城の中を歩き、魔族を、不審人物を探し進んでいた。
 静かな城の床に、少年のグリーブを踏みしめる音が響く。

ゼロ > 鎧の少年は、一言も発することなく、只々、王城の回廊を進む。
 仮面の目の部分に穴はなく、しかし、足元はしっかりと壁などにぶつかることもなく進んでいる。
 一定間隔の歩調で進む姿はまるで、からくり仕掛けの人形にも見えるだろう。
 からくり人形では決してできない重心移動が、鎧の少年が人間だという証拠でもあるのだろうが。
 かつん、かつん、静かな王城の廊下に響き渡るグリーブの音。
 少年は淀む事無く、静かに進んでいく。
 時折周囲を確認するように動きを止めてぐるりと見まわすのは、状況の再確認、か。