2019/05/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 広間の祝宴【イベント開催中】」にナインさんが現れました。
■ナイン > (如何なる饗宴も、時が経てば経つ程に。皆、酔いや疲れを覚えるものだ。
昂揚した気分、酒の勢い、それ等だけで万事を乗り越え、夜を徹する事が出来るのは。精々若い者達だけだろう。
…お陰でそろそろ。今宵の宴も。終わりが近付きつつあった。)
――卿も古強者と伺っておりましたが。流石に、お堪えのご様子で。
(ちらほらと一人で。親しい者と連れ立って。
或いは――妻として愛奴としてか、獲得した公主を連れて。広間を立ち去る者が増えだした。
彼等を見送りつつ、苦笑混じりに、一人の貴族へと掛ける声。
本日、己を宴に招いたその人物は。壮年と老齢の中間、といった年の頃。
先程迄は老いて尚盛んな様を見せていたのだが…どうやら。疲れが出たか、腰にでもきたか。
そんな相手が出て行くのを見送れば――つい。一息。
発つ鳥が跡を片付けていく筈もなく、当たるを幸い、荒れて暴れて盛った痕。
というより、今も未だ。悲鳴を上げる気力も失せた、人形のような公主の上、覆い被さり腰を振る者や。
それを肴に酒を酌み交わし、次の宴を企図する者等が。ちらほらと残っていた。
好い加減、招待主の顔は立てたのだ。帰ってしまって良いのだが…己だけ。男達と違い、良い目を見ていないのも、癪だ。)
■ナイン > (無論、今宵此の場に、王国側の女が、たった独りだった訳でもないが。
此処暫くは得てして、宴の華…ないし供物と目されるのは、帝国公主達に他ならない。
望まぬ被害を避け易いとも言えるが、同時に、適当に愉しむ機会も目減り中。
窓際に凭れ、帝国から供された装い、其処から伸びる脚を組み直し。
もう一つ息を吐いてから。手にしたグラスに口をつけた。
普段は飲まないような、やたらと酒気の強い一杯だが。他の者達と等しく、熱気が去り始めた気怠さに苛まれつつある身には。
丁度良い気付けという物か。)
っ、は。…こういう時こそ。都合良く、声でも掛けて貰いたい物だけど。
(それとも。己も、公主を引っ掛けるなり…責め苛むなりしてやろうか。
今更考えてみるのだが…正に、今更。本日連れ込まれた公主達は、とうに連れ去られたか…壊されたか。
互いあぶれた相手を探すのは、なかなかに難しそうだった。)
■ナイン > (――まぁ、こんな時も。多々有るだろう。兎角世の中、都合良くはいかないもの。
女としては別だが、それ以外の欲は満たせたと言って良い。ならば、贅沢を無理強いする事もないだろう。
ふらり。些か酔いに縺れる足元で、それでも立ち上がれば。宴を辞す為歩き出す。
どうせ未だ未だ続くだろう。怠惰に繰り返される、国二つを跨いだこの騒動は。
如何なる顛末を迎えるにしろ、今は未だ。来るべき時を待つだけだ。)
ご案内:「王都マグメール 王城 広間の祝宴【イベント開催中】」からナインさんが去りました。