2019/05/14 のログ
■ゼロ > とは言えども、基本的にどこかで何かが起こっているのがこの城の基本であろう。
とある部屋では乱交パーテー。また別の部屋では、貴族の暗躍。
あそこの部屋では、背徳の逢瀬、この部屋では、拷問にかこつけた……。
碌でもないことが、山盛りなのが、この城である。
そういうことを考えてはいけないし。そもそも少年はそこまでの事を知っているわけではない。
だからこそ、淡々と、黙々と、警備兵として、あてがわれた区域を静かに歩き回るのである。
――――そして、ふと、思う。
もし、情報が来たとしても。
どうやって、その幽霊船の場所まで行くのであろう。
少年自身には、移動手段がないことに、今、気がついたのだった。
■ゼロ > 「――――」
少年は、今はそれを考える時間ではないことを思い出す。
今は只、ひたすら警備をするだけである。
不審者がいないのか、魔族がいないのか。
居るのであれば、それを排除するのが兵士の役目である。
仮面の少年は周囲を確認しつつ、廊下を進んでいく。
夜の城の中、少年の規則的な歩行の音は響いていくのだった―――
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」からゼロさんが去りました。