2019/01/27 のログ
ミリーディア > 「そんな存在が力を持つべきではないだろう。
世界のバランスも考えない存在が持てば、世界の崩壊に近付くだけだ。
其れも理解出来ない者達が多過ぎる、困ったものだね」

人間は人間の、魔族は魔族の、其れは他の種族にも云える。
自慢気に手にした力を他に振るうのは愚かな事で在る。
然も、偽善をも装い自分だけの好きな流れにしようとする。
如何も其の手の存在が増え続けている事に懸念を抱いてしまう。

「やれやれ困ったね、気晴らしをしないとやっていられない。
確か、あの辺りに貰った菓子の残りが…」

面倒な思考を其処で留め、椅子から立ち上がると傍の棚へと歩み寄る。
其れを開け放ち中を調べるのだが…

「しまった、先日で残っていたのも無くなったのか。
……又買出しに行かねば為らないね」

菓子類を並べている位置に何も無い。
棚を閉じれば椅子へと戻り、再び身を沈めるのであった。

ミリーディア > 少女は又違う思考を働かせ始める。
甘味は欲しいが、確か今はどの研究員も忙しい状況の筈。
為らば自分の足で向かうしかない。

「……まあ、偶には良いか」

流石に此の時間に買出しに出た処で店は閉まっている。
店の開いている時間に向かう事に為るだろう。
其の店も出来れば味の良い人気の在る店が良い。
そうなると行列が出来ている可能性も考えて…
結構な時間を空けてしまうかもしれないが仕方無い。

すっかりと少女の思考は方向性を違えていた。
只解るのは、近々少女が外出をするのは間違いない事か。
こうして少女の夜は更けてゆくのだ。

ご案内:「王都マグメール 王城内研究施設」からミリーディアさんが去りました。