2018/11/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にティリアさんが現れました。
ティリア > (演奏に一区切り。広間の中央、手を取り合って踊る男女達も、互いに動きを止め一礼を。
…次の曲が始まる、その前に。やるべき事を済ませてしまおう。)

――――以上、今の所分かっているのは…はい。此処迄です。
お陰で幾つか。シェンヤン人への不当逮捕からの、違法な奴隷化は。粗方押さえられたかと。
とはいえこれは、我が国の内で起きた問題で。…彼等のせいじゃない。
魔導機械の一件を、逆二項実にしただけで――繋がりは無い、かと。

(背中を預けた柱の裏側。其処に立つ人物へ、独り言めいて届ける言葉。
…収束しつつある、天使の名を持つ機械達の一件だが。
どうにも核心に到る証拠は挙がっていなかった。
二、三潰した事柄は有るが、はっきり言って小悪党でしかない。
結局、未だ仕事は終わりそうにないと――報告を受けた人物は。するりと参列者達の中に紛れていった。)

―――― っは、ぁ。…相変わらず。緊張させてくれる、よ…

(疲弊と、弛緩。精神的に疲れたと思う。
深く、深く肺の中身を吐き出して。手にしたグラスに口を着けつつ。
再び始まった舞踏へと目を向けよう。
…今日の仕事はもうお終いだ。尤も、こういう場所に顔を出す、貌を売る、それも。
貴族としては仕事なのかもしれないが…正直、気乗りはしなかった。)

ティリア > (木を隠すなら何とやら。
喧噪の中、人混みの中。それ等にこそ紛れての、状況報告。
まるで捜査物、軍警物のテンプレートだが。
そういう物は、実際に在り得るから。有効だから。お約束として成立しているのだ。
…まぁ、あの上司の場合。形も大事にしたがっている、格好を付けたがっている気もするが。

ともあれ。今日の夜会は比較的穏やかだ。
ぶしつけな輩が、宴の真っ直中で、騒ぎを起こすような気配はない。
殊ありがちな、物陰から女の悲鳴が聞こえてくるような事も…今の所は無さそうだ。
只でさえ仕事上がり。余計な残務を増やされてなるものか。
願わくば何事も無く、と。祈りは、果たして誰へ向ければ良いものか。
声にする筈も無い祈りに、渇きを覚える喉に。唇に。
行き交うメイドからもう一杯、酒杯のグラスを受け取った。
……飲み過ぎ、かとも思えるが。今夜くらいは構うまい。)