2018/08/01 のログ
フォーコ > 「反す言葉もない…。
まあ、魔法のようなものと思えばいい。」

視線が外れれば、私もそれ以上は追及しない。
ただまあ、口ぶりなどから察するに私の方が年上の様だ。

「今は世が乱れているからな。
誰でも出世する可能性があるし、誰しもが落ちぶれる可能性がある。」

はたして私は楽しく生きているだろうか。
彼女の言葉にふと我を振り返る。
…楽しいかはともかく好き放題している気はする。

「実際苦労しているであろうな。
その分だけ部下たちはよく育っているぞ。」

私は平然と言うか、どちらかと言えば得意げな表情をしていたであろう。
なんら悪びれる様子すらなく。

「強い人が好きなのか?
それなら一度シャンも私と手合せしてみるか。
対価は色々あるが。 私の元で仕事をしてもらう場合もあるし、君みたいに見目形の良い相手なら
身体で支払ってもらうこともある。 私は昔から色狂いでな。」

シャン > 「私は好きで勉強してたからね…
 そうだね、魔法、奇跡。そういうもの」

自分も軽い魔法が使えるが、完成度は低く大きい魔法は使えない。
それどころか攻撃系は使えないので神さまとか他の魔法使いが羨ましくも感じる。

「この国にいたら出世出来るかな?
 そう言えば、身分を金で買う人もいるとか聞いたことある」

ふらふら街を歩いて、気ままに生きる毎日は楽しい。
ただたまに寂しくなって無性に人と関わりたくなるのが難点だ。

「はは、部下さんが怪我したら呼んでください。
 一応治癒の術は使えるので」

笑いながら冗談を言う。
部下の中に何人かは治癒の術を使える者もいるだろうし、出番は無いと思う。

「ん、でもあんまり強くないから…
 強いて言うなら動物を使役できるくらい。
 お願いしたら対価を払うは当然だし、仕事でも身体でも何でも良いよ」

フォーコ > 「私は今も昔も勉強の類が苦手でな。
奇跡はともかく、魔法は今でもよく使っているよ。」

勉強をしていると言うことは私よりは詳しいのだろう。
機会があれば意識が遠くならない範囲であれこれ教えてもらうこともいいかもしれない。

「出世自体は出来るのではないか?
ただ、余程強いのでなければ仲間が居た方が楽ではあるが。」

冒険者のようなので、恐らく規律とかは嫌がるだろう。
それでもギルド位は入っているのかもしれないが。

「治癒師はいくら居ても足りないから遠慮なく声をかけるとしよう。
当然仕事量に応じて報酬も支払う。」

笑みを浮かべる彼女の頬へと手を伸ばす。
払われたりすることが無ければそのまま白い肌を触れることだろう。

「ならば手合せは止めておくか。
動物を使役できるなら索敵などに便利そうではあるな。
なんだ、私に抱かれることには構わないのか?」

シャン > 「学ぶことの楽しさを分かっていないんだよ。
 魔法は私もよく使うよ。便利だからね」

勉強して何か新しい知識を得ると、とても嬉しい。
そういうことが分かれば途中で眠くなったりしないだろう。

「仲間が居れば、か…
 どこかに力になってくれそうな人いないかなって思ってる」

冒険者とは違うのでギルドへは所属していない。
自由は好きだが縛られるのは嫌ではない。

「でも、特別な時以外は軽い傷しか治せないから気をつけてね。
 報酬は要らないよ」

頬に添えられた手に驚くがこちらも手を重ねて。

「そこまで鍛えてないから、ね…
 そうだなぁ…使役してるっていうかペットはいる。
 え、あぁ構わないよ?」

フォーコ > 「かもしれんが、身体が受け付けないのでな。
確かに便利だな。 我々の生活に欠かせない物だ。」

勉強の楽しみを解かれてはいよいよ困ってしまう。
私は額を指で掻き、苦笑していた。

「色々な所に顔を出してみてはどうだ?
相手が居ないのなら私で良ければ協力するぞ。」

組織には属していないのだろうか。
私の所で客分として採用してもいいのだが、今話しをされても彼女も困るだろう。
本当に行くところがないのなら切出してもいいのだが。

「そう言うな。 こちらも毎回大金を支払うわけではないが、
タダで働かせるわけにもいかんだろう。」

欲ばらない性格のようだ。
私は彼女の肌に触れる。
適度に柔らかく、白い手が重なると両方から弾力のある感触がして気持ちが良い。

「ほう、また今度見せてくれるかな。
ならば今すぐ、と言いたい所だが今日はこれから予定が合ってな。
また時間があるときのお楽しみにさせてもらおう。
私は第五師団のフォーコ・アッサルトだ。 また会おう。」

彼女に私の連絡先を伝え、名残り惜しいので額に口づけをする。
最後に片手をあげてから城へと戻っていく。

ご案内:「王城のテラス」からフォーコさんが去りました。
シャン > 「ふふ、無理することは無いよ。
 うん、この街の色んなとこで魔導機械?も使われてるし」

困ったような表情の相手に微笑んで。
無理に学んでも学ぶことを嫌いになってしまうだけだ。

「そうするよ、良いところが見つかるはずさ。
 ホントに困ったら頼るよ、ありがとう」

どこにも所属していないし、自分に合うところが見つかるかは分からないので、色々探して体験してみようと思う。

「うーん、それもそうか。
 ちょーっとだけで良いよ」

相手の手は、どこか武器を握り慣れたような感じがする。
しかし、暖かみも感じる優しい手だ。

「予定があるなら仕方が無いね。
 また今度会った時にもっとお話しよう」

城へ戻っていく相手を見てひらひらと手を振ると、自分もしばらく星を見上げてから街へ帰った。

ご案内:「王城のテラス」からシャンさんが去りました。