2018/07/09 のログ
ご案内:「王都マグメール王城/テラス」にリュシーさんが現れました。
リュシー > (そんなつもりはミジンコほどもなかったし、今もまったくそんな気になれないのに、
海千山千のお貴族サマ―――つまりは己の父親に、
日々、イヤな方向に追い詰められているのを感じる今日このごろ。
基本は屋敷に缶詰めで礼儀作法やら淑女のタシナミやら、
外へ出られる機会と言えば、ほぼお見合いを兼ねた、大小さまざまなパーティの席。

そろそろ肉体的にも精神的にも、いろんな意味で限界だと思う。
今宵の行き先が王城だと知った時、逃げるならば今日だと心に決めた。

宴もたけなわ、いい感じに乱れてきた広間の喧騒をさりげなく離れ、
とりあえずの逃げ場としてテラスへと。
吹き抜ける夜風は生ぬるく湿っていて、お世辞にも心地良いとは言えないけれど。
それでも、まあ―――)

……中にいるよりは、ずっとマシ、かな。
酒と香水のブレンドされた匂いって、ほんっとに最悪……。

(己の鼻が過敏になっているのだか、以前の身体ならば気にもしなかったことが、
いちいち気になる、心をささくれ立たせる。
白く浮かび上がる手摺りに両手を預け、夜空を眺めてひとつ、やけに年寄り臭いため息を吐いた)

ご案内:「王都マグメール王城/テラス」にフォーコさんが現れました。
フォーコ > 楽しい会議を途中で抜け出してきた私は人目の付きにくいテラスへとやってきた。
ここならばお堅い貴族衆もたどり着くことは無いだろうと思っていたのだが、どうやら先客がいたようだ。

「おや、君はバーゼル公爵の娘さんではないか。
随分と疲れた様子だが。」

何やら独り言を言っていたようだが内容までは聞き取れず。
私は手すりに凭れては溜息をついている若い娘さんに声をかけることにした。

彼女は親に連れられあちこちに顔を出している。
年頃の娘としては面白くもないだろう。

そういえば彼女と面と向かって話すのは初めてかもしれない。
彼女は私の事をどう見ているのか、少し楽しみである。