2018/06/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 中庭」にヒマリさんが現れました。
ヒマリ > 王城に呼び出される機会が増えていた。
それもこれも世が不穏だからだろう。
魔族の侵攻が砦を越えてくる危険性に、最も安全な場所にいる王族が怯えている。
この国は中心にいけばいくほど脆い。

「……この国がどうなろうが構わんが、崩されれば魔の勢いは止まらんだろうな」

中庭に立つ少女は表情を変えることなく呟くと、重ね合わせた衿より取り出した呪符に口付け、吐息の様な言霊を吹き込む。
そのまま、フッと吹けば呪符が舞い、赤い眼をもつ白い鳩の姿へと変化した。
それはバサバサと羽音を立て、北東へと飛んでいく。

ヒマリ > 夜空に白が溶け込んでいく様子を見届け、少女は踵を返して城の中へ戻る。
争い合わずとも消耗していく世界の中で、いかなる結末を迎えるのか、それはまだ誰にも分からぬこと。

ご案内:「王都マグメール 王城 中庭」からヒマリさんが去りました。