2018/06/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にヴェルムさんが現れました。
ヴェルム > お約束あり
ご案内:「王都マグメール 王城2」に紅月さんが現れました。
ヴェルム > 「あんまり大きな声では言えないけどね、そういう国だから。
根深い問題だからね…これが普通なんだと思ってるから、コウゲツみたいなフィルター掛かってない人のそういう考え方が世に広まればまた違ったりするんだろうな」

ミレーや魔族を嫌っていないとわかると、ほっとしたような仕草を見せる彼女。
たぶん、彼女もまたそういう類の種なのかもしれない。
適材適所、彼女の論理的な考え方は正しい言い分にも聞こえる。
青臭い考え方だと一蹴されたりもするだろうが、その青臭さこそ停滞した時代には必要なのかもしれない。
そう簡単にいかないのが世の中でもあるのだが。

「やっぱりわかる人には目立つんだね、機能的には問題ないものだよ、ちょっと副作用あるけど。
健康体なのは何よりだね、ストレスについては…まぁ善処するよ」

確かに内蔵式の魔導機械は珍しいかもしれない、ましてや実際に人の体内に設置され運用されているものであれば尚更か。
副作用があるとさらっと言いのけたが、悪いものではないらしく…魔力を流してヴェルムの身体を診ていけば、魔力の強さと同じくらい下半身のエネルギーが溜まっていたかもしれない。

とにかく彼女の行った魔法による健康診断の結果は、概ね良好なようだ。
問題はやはり肉体的および心的疲労といったところ。
それをみた彼女はヴェルムへ、氣…というかエネルギーのようなものを流し込んでいく。
彼女の腕から伝わってくる暖かい感覚は、不思議と安心するし力が漲ってくるかのようでもあって。
肉体の疲れだけでなく、精神的なものまでも活力が満ちていく。
当然、下半身の方もか…。

紅月 > 「あーですねぇ、一神教系統の、それが惜しいところと言いますか…どこの国も政治的には一柱の方が楽なんでしょうけど。
ふふっ…正直、こういった話をするのはベルさんで3人目なんですよ?
この国生まれで人と亜人種の共存を望んでる人間、ちゃんと居ますから…きっと大丈夫!」

いくつかの国を眺め歩んできた旅人だからこその物の見方かもしれない。
もしくは、故郷が精霊信仰も含めた多神教という何とも緩い国だからか。
島国生まれの同士として、青年の穏やかさは中々心地の良いもので…ついつい興が乗ってしまう。

といっても…彼女の楽観視はどちらかと言えば長命種の其れなのだが。
つまり『そのうち気付くだろう』という、何とも気の長い話である。

「ん、まぁそりゃそうか…そんなところに鎮座してて有害だったらとっくにポックリしてそうですもんねぇ。
そう、だなぁ…きちんとした質の香油を布に1~2滴落として枕元に置くだけでも、少し変わるかもしれませんよ?」

何とも直球に思った言葉を投げながら首を傾げる…ぽややんとした表情に、当然悪意はない。
次いでの香油は鎮静的な意味で、とは言えず。
いやいや、さすがに、初対面のしかも将軍様に『下半身は暴れん坊なんですね』なんて言える訳がない…それこそそんなセクハラかまして切り捨て御免されたら目も当てられない。
死因=セクハラとか確実に末代までの恥だ。

…っ、うわぁあああ集中!集中しろ焔鬼紅月!!
おおお御元気になるのは健全たる漢の証、まして相手は武人…普通の男性でもたまに起こるのだから、こ、このくらいで動じていてはならん!

目の前の彼が生き生きとした力を取り戻していくにつれ、少しずつ頬が染まる紅娘…内心はすっかり修羅場である。
…相手の体調が見える事は知られている、ならば赤面の理由も容易く看破されてしまうだろうか。

「…そ、の……恥を捨てて癒師として申します、が。
きちんと、発散もなさって下さいね?
幸いなのか微妙な所ですが、この国は性に奔放なようなので…困りはしないとは、おもいますが」

閉じていた目を開き、顔を上げる。
言った、仕事と割りきり相手の目を見てしっかり言った。
頬の赤みはご愛嬌…この女にしてはかなり頑張った方である。