2018/06/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にラファルさんが現れました。
■ラファル > 解放されました。
母親に捕まって、教育という名の調教を受けておりました。
曰く、一日一度は家に帰りなさいとか、野生はダメだ、とか。
長く出かけるときは行き先をちゃんと言いなさいとか。
子供か!? ……子供でした。
まあ、母親竜の長い長いお仕置きをクリアして。
いま! ここに! 少女は開放感を全力で堪能しているのでした。
ということで、王城の奥の方に少女はひょろりと現れました。
普通であれば、衛兵とかに止められてしかるべきなのであろう。
しかし、誰も少女の方を見ない。
少女を見ても、誰も止めようとはしない。
それが、少女の技術、隱業の技である。
そこにいるのに、認識ができない、魔術ではないから、魔法の防御も意味がなく。魔法の守りも、少女の目は捉えて隙間を突く。
悠々と、立ち入り禁止区域に入り込み、ぽてぽてお散歩。
■ラファル > 「んー。んー。」
鼻歌交じりで歩き、周囲を軽く見回してみる。
大きな通路、ドラゴンの姿でも通れるんじゃないだろうかと思うものの……流石にドラゴンの姿ではバレル。
小さいことはいいことなのである、手近な部屋を見つけて入ってみる。
「わぁーお。交尾中だ。」
貴族らしき人が女の子を組み敷いてせっせと腰を振っている。
女の子は泣いている様子だ、でも、貴族は気にするどころか、さらに盛っている模様。
とことこ、とベッドの近くに寄って、しっかりと視姦するものの。貴族も女の子も気が付く様子はない。
高ぶっていったらしく、なかに射精している、嫌がってる女の子。
おーおー。下手くそだこのおっさん。と感想を持てば、興味もなくなったので部屋から出る。
やっぱり野山を駆け巡っている方が面白いなー。
とか、少女はつぶやきながら奥へ、奥へ。
■ラファル > それなりに奥にやってきたと思う、奥に行けば行くほど警戒は厳になっていくのが分かるのだけれど。
少女の隱業を看破できるような兵士とかそういうのはいない模様。
今はみつけようと思えば見つけられるのになーとか、にひぃ、と悪い笑顔。
見つけられていないので、まーどーでもいーや、と少女は歩いていく。
偉そうな人とか、偉い人とかいろいろ集まってなにか話し合っている。
会議をしている模様。
会議は……つまんなそうだし、少女はスルーすることにする。
仕事とかで必要であれば全部聞いて覚えてもいいのだけれど、無駄にそんなことをしてもなぁ、と。
まあ、情報があればある程何かと便利なのだろう、でも。正直今それを必要とはしない。
知らないでいいこともあるということもあるのだ。
ということで、会議室をスルーしてしょうじょはまどのそとをみる。
空が、すごく青くて私を呼んでいる気もする。
■ラファル > 「空が、ボクを、呼んでいる……!」
訳:お城の中めぐりに飽きた。
少女は、そのままするすると城の窓枠に、足をかける。
そのまま、窓を蹴って中空に……!
「ドラゴン、ウイーングッ!」
掛け声なんて必要ないけど、気分で叫んで翼を開き、人竜化。
翼で風を受け止めてばさり、と風を、空気を叩いて空に舞い上がる少女。
しっぽでバランスをとりながら、バサリ、バサリと羽ばたいて上空へ。
城の屋根に一度着地してから周囲を見回して。
「よーし!」
再度、城の天井を蹴って空へ。
そのまま、少女の姿は消えていく――――
ご案内:「王都マグメール 王城2」からラファルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城内書物保管庫」にヴェルムさんが現れました。
■ヴェルム > あのミレーの里に訪れてから数日、第十三師団は王族貴族連中からずいぶんとせっつかれていた。
一々集落の内情を偵察する必要など無い、疑わしきは罰するとして早急に攻撃せよ…というものだ。
まぁ、いつ何時命を狙われるかわからないのだ、過剰反応してしまうのも無理は無い。
案の定、こちらとは別ルートであの里に降伏命令書を送りつけているようだし。
どの道攻撃する場合はこちらの仕事になる、こういう遺恨を残す戦いにはもってこいなのだろう、ウチの師団は。
「さて…エルフだったらそう捜すのは難しくなさそうだな」
ともあれ、今は個人的に気になったあの女についての調査。
こちらの変装を看破するだけではない、森を操り、可能な限り厳重な防備を里に施している人物だ、只者ではあるまい。
それが以前軍人ではないだろうかと予想を立てて、こうして古い書物庫を漁っている。
■ヴェルム > 「王国軍に魔族なんてそうはいなかったはずだ…
ふん、いくつか記述があるな」
200年前の歴史以外の文献や書類についての取扱いは、ずいぶん適当なようだ。
古いものだが機密扱いの軍事情報まで、そこら辺に放置されている始末。
誰も見る者などいないということだろうが。
そんな書類の中にエルフの女師団長の記述を、いくつか発見する。
これは当たりかもしれない。
情報は武器と言うが、役に立つかどうかはわかるまい。
いずれにせよ、彼女のあの態度であれば交戦となる可能性が高い。
まぁぶっちゃけ、彼女たちがテロ集団に関与しているとも思えない。
そうでなければ、あの接触時に攻撃、あるいは拉致されていただろうから。
…だからこそ、面倒なのだ。
テロ集団の殲滅を待つ王族貴族連中にとっては、テロ関与の真偽などどうでもいいこと。
はっきり言って向こうが正義で、こっちは悪役だ。
しかも、非道なことをやることになりそうだ。
■ヴェルム > 彼女に会った際、自分はあまり餌を貰えない飼い犬だと呆けて見せた。
我ながら自虐めいた皮肉を言ったものだ、彼女はくすりともしなかったが。
だがその言葉は撤回しなければなるまい。
師団のリソース不足を理由に、不必要な戦闘を行わない旨を上層部に伝えていた。
なんとかしてあの里を調査し、問題なければそれで終わり…としたかったのだが。
返ってきた返事は、必要なものはなんでも手配するという、十三師団にとって前代未聞の支援体制。
こんなときに限って、飼い主は面倒見が良いらしい。
つまり逃げ場が無くなったということだ、お互いに。
そんなことを考えながら書類に目を通していくと、ついに求めていた情報を発見する。
「…これだな」
かつて存在した特殊な師団。
第17師団とその師団長の名前。
自分が遭遇した女性と、記述の中にあるエルフとは、多くの共通点が存在しているようだ。
ほぼ間違いないだろう。
その師団は師団長の離反によって解散している。
現在ではその後釜部隊があるかもしれないが、王国軍の部隊数は膨大でさすがに把握しきれてはいない。
離反の理由についての記述は存在しないが、彼女のあの様子から考えればいくつかの想像が思い浮かぶ。
あまり楽しくない想像だ。
■ヴェルム > さて、これで胸の痞えが取れた。
彼女は油断ならない女、攻撃を行えば全力で抵抗してくるだろう、命を掛けてでも。
下手な手心を加えれば、逆にこちらが喰われることになるばかりか、生き残ったものが復讐心に駆られ、大それた行動に出る可能性すらある。
将来的な遺恨を残さないため、やるべきことは決まっている。
徹底的な蹂躙、そして殲滅。
ただの集落だと舐めて掛かるつもりはない、最大限の戦力を持ってして、望み通り彼女たちの「敵」となろう。
彼女のあの小さな世界を壊して、終わらせる。
最初から、言葉でどうにかなる相手ではなかったのだ。
「あぁ~、憂鬱…」
大きなため息と共に本音を漏らせば、書物庫を後にし師団拠点へと戻っていく。
あの里を攻め落とすための部隊編成および、作戦会議を行うことになる。
ご案内:「王都マグメール 王城内書物保管庫」からヴェルムさんが去りました。