2018/04/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にゼロさんが現れました。
ゼロ > ――カツン――カツンと、王城の廊下を進む少年。
 何時ものように仕事として、警備として、魔族を見つける為に王城を歩き回る。
 人の多くは夜会に参加しており、今少年がいる地区には人が少ない。
 とはいえ、割り当てられたのはこの周囲であるから、少年は静かに歩き回る。
 仮面に隠された少年の顔は表情を浮かべることはなく、右に左に視線を動かす。
 こう言う所から破落戸が入り込まないとも限らないし、警備としては間違ってはいないだろう。
 それに……少年自体が物々しい全身鎧だから、それに、身分も低いので仕様のないことだろう。
 少年のいるところ迄音楽が聞こえるわけでもないし、楽し異声が聞こえてくるわけでもない。
 故に、少年は、一人静に警備を行う。

ゼロ > 珍しい位に静かだなという感覚がある。
 仮面が音も視覚化してくれるのではあるけれど、自分の足音ぐらいでしかない。
 ふと、足を止めて周囲を見回す。自分の呼吸する音さえ響いてしまうかのような静寂。
 何かあるのだろうか、と逆に不安を覚えてしまう。
 先の道にも、誰かがいる気配がなく、振り返って確認してみても誰かがいる様子はない。
 魔力の反応は……其処此処にある、明かりの魔法の魔力ぐらいである。
 むう、と小さく唸ってしまう。
 こういうとき相棒がいてくれると相談できたりして気が楽になるものなのだけれども。
 いない者は仕方がない、無いものねだりをしてしまうのはクセになりつつあるのかもしれない。
 気を取り直すことにして、視線を先に戻す。
 もう少し行くと自分の警備する場所の端に到着するので、そこから折り返しになるだろう。
 自分の警備の範囲を思い出しつつ少年は進んだ。

ゼロ > 暫くして、自分の警備範囲の端に到着する。
 何も問題がないことを確認するように、右を、左を、上を、前を、周囲をくまなく見回す。
 少しばかり先に、数人の人がいるようだが、貴族と護衛だろう。
 問題はなさそうだと、少年は視線を外して、今来た通路に視線を向ける。
 まだ時間があるので、戻って行こう。
 巡回警備というものは重要である、足を踏み出し、進み始める。

 時間をふと見ると、そろそろ夜会とうも終わるだろう時間帯。
 なるほど、貴族とかが家に戻る時間でもあろう、一層気を引き締めないといけないな、と少年は息を吐く。

ゼロ > カツン――カツン――と静かな通路に少年の足音が響く。
 やはり、ここは今は静かなのだろう、大体の貴族などはもう、家に戻り眠っていることでもあるのだろう。
 それはそれでいいことなのだろうと思う、自分ももう直ぐ警備の時間が終わり、交代の時間となる。
 長いようで短い時間でもあるし、短いようで長い時間でもある。
 時間が終わったら食事にでも行こうか、少年はそう考える。
 腹も減ってきたしいい時間であろう。

 そう考えていると十字路に到着し、少年は一度立ち止まり、右、左、前、と通路をしっかりと確認する。