2018/04/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にロードさんが現れました。
ロード >  
「ちっ…気に入らん……」

長い金髪を揺らし王城の回廊を歩く長身の男
何やら不機嫌そうに眉を顰め、ぶつぶつと言葉を漏らしている

「(余所者が偉そうに王城の廊下など歩きやがって……)」

男は気に入らなかった
別にその相手が無礼なことをしたわけでもない
ただただ、自分以外の何かが、自分に気を使わないことすら気に入らない

──器が狭い、彼を知る者は総じて影で彼のことをそう評する

ロード >  

ブツブツと呟きながら回廊を歩いていると、騎士とすれ違う
騎士はこちらへと敬礼し、すれ違うまでそれを乱さない

「──おい、てめえ」

だがロードは歩みを止める
苛つきをぶつけるいい標的があったようなものだ

「嫌々なら敬礼なんざしなくていいんだよ…。
 心の中で、お前なんかに頭なんて下げたくない、そう思ってんだろう」

騎士は必死にそれを否定する
それが更に気に入らない
そう思っている癖に、こうやって因縁をつけられることを不運としか思っていない癖に

「ふんっ、この城の兵士はご機嫌取りの仕方も知らねぇのかよ」

申し訳ありませんを繰り返す姿を見たら、ほんの少しだけ気分が晴れた