2018/04/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にレヴィアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」にナズナさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」からナズナさんが去りました。
■レヴィア > トトトトトトトッ………と王城の廊下を中庭に向けて?小走りで走りぬける人影が一つ、その高価な大理石の床に足跡残さず、代わりに真紅の粉を残して器用に歩くのは一人の吸血鬼。
残滓の如く床に広がり、魔力を宿しているのか、ほんのりと明るく床を照らしてふわりと爆ぜて消えてしまう、不可思議な真紅の魔力はそれだけ吸血鬼の身体に魔力が十分に道渡っている証拠、つまり餓え状態ではなく飽和状態に近く、血を必要としていない。
なので、今宵王都の象徴でもある王城の廊下を走っているのは獲物を追いかけるためではなくて………迷子である。
「……アレ?ここの廊下先程も通った気が?」
最初は歩いていたのだ。
走るなんて品の無い事は可愛いとは思えず、歩き余裕を見せながら周囲に何時誰が通りかかっても言いように可愛いをキープしていたのだが、流石に1時間も同じ場所?をグルグル歩いていれば焦りの一つや二つも出てくる。
蝙蝠や狼に化けるとか霧になるとかすれば?と思うが流石に王城の中でそんな真似をしたら失礼処か首が飛んでいきかねないので却下して、代わりに焦りをぶつけるように妥協してジャケットの裾をひらひらはためかせての小走りだ。
時折、曲がってから窓から外を眺めたり、部屋の名札?等を見ては小首をかくり、と傾げて、私は不審者です、と自己紹介しながら、また再び小走りを始めてと王城の中を縦横無尽に……というのが今の現状である。
さて、今宵は助けが来るのだろうか?
それとも緊急避難的な帰宅方法を取るべきか、退屈ではないが焦りを感じながらの王城めぐりは続くのだ。
■レヴィア > 暫く駆け巡るが最後には両膝に手を添えて、前屈みになりながら荒い呼吸を繰り返し吐いてギブアップ。
出口、とまでは行かないけども、窓の一つに足を引っ掛けるとポンっと其処から王城の死角になりそうな場所へと飛び降りて、途中ですれ違う警備兵に頭を下げながら王城から立ち去るのだった。
ご案内:「王都マグメール 王城2」からレヴィアさんが去りました。