2018/04/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にシュティレさんが現れました。
シュティレ > 今、私がいる場所は昼間の王城貴族達が住まう区域だと記憶しています。
ここにいる理由は、誅殺を行ったのです。同族殺し、です。
彼に対し、私は以前に来た時に忠告を行いました、正さないのであればと。
彼はそれを間に受けてくれませんでした、高貴な私が正しいと。
その考え自体は間違いではないでしょう、しかし、それ以外が血族として正しいものではありませんでした。
だから、私は執行いたしました。とても……とても気分が悪い。
じくじくと痛む右の掌。同族を殺したという不快感、同じく同族を忠告で正せなかったという私の至らなさ。それらが纏めて私の中にぐるぐる、ぐるぐると巡るように這い回る気がします。
もう、何千回、何万回と味わっているのですが未だに慣れません。
思わず出てしまうため息を振り払うように、私は王城を進みます。
今日の所はここにはもう、用はないので、出ていくためです。

シュティレ > しかしひとつだけ困りました。
ここに来る時はいつも空から窓からですけど、今は昼間なのでそういうのは目立ってしまいます。
なので一応ニンゲンのふりをして歩いて出ようと思ったのですけれど、思った以上に広くて出口がわかりません。
ニンゲンは遺跡とかをダンジョンとかなんとか言っているのですけれど、ここも十分にダンジョンだと思います。
ニンゲンセイダンジョンラビュリントスとかそんな類のダンジョンだと思います。
窓を見るたびに、窓から変身して出ていこうかとは思いますけど流石にそれをすると今後が面倒くさいことになります。
彼を倒すために万全を期して昼間にしたのが仇になりました。
しかし、歩いていればそのうち出ることもできるでしょう。
気を取り直した私はそのまま己の勘を信じて進むことに致します。

シュティレ > 右に、左に、通路は長く、十字路とかが多くて下手に曲がればそのまま延々とぐるぐる同じ場所を巡ってしまいそうです。
それでも、こういう場所は出口はあるはずだし、出るための道はあるはずです。
道を聞けば教えてくれるかもしれませんし。最悪―業―を使えばどうにでもなります。
幸い時間は有り余っております……だから、私はこのまま進んでいくことにします。
最悪という状態でもありませんし。
私がここを出たのはいつになったのか、それを知るのは、私だけなのです。

ご案内:「王都マグメール 王城2」からシュティレさんが去りました。