2017/12/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 装備倉庫」にイーヴィアさんが現れました。
イーヴィア > (王城に詰める騎士団、そのひとつから請けた依頼により
戦闘に耐え得る品質ではなくなった数多の装備を修理修繕
それらを確りと梱包して荷車に載せ、届けに来たのがつい先刻の事
今は、持ち込んだ品が全て揃っているか、問題が無いか等の検閲中で
己は其の間、要するに待ちぼうけを喰らっている、と言う訳だ。)

―――……量が量だからなァ、全部確認するのは大変だろーに。

(――決して、悪い意味合いでは無い。
兵士からしてみれば、いざと言う時自らの身を護るべき物
僅かな問題だって見逃せないのは当然だ、寧ろ其の辺りは
如何に己が鍛冶の腕に自信が在ったとて、安心して貰うには致し方のない事だろう
ただ、其れにしたって今回の納入は、可也の量だ
さて、全部終わるまで、後どれだけ待たされるだろうかと
とりあえず、見かねた兵の一人に貸し出された、小さな椅子へと座りながら
のんびりと、作業の途中経過を眺めていた)。

イーヴィア > (何時か――いや、本当は、いつか、何て言えるほど時間は経っていない。
この国が大きな戦の最中に在った2年前、其の時に比べれば、随分と受注は減った。
王城からの纏まった依頼は、恐らく此れが久方ぶりの事だ
それが、争乱と言う意味合いに措いては、この国が平穏である証と言えなくも無い
其のことについて、己から特段何か思う所が在る訳じゃない
確かに、特需とも呼べたあの時に比べて売り上げは落ちたが
そもそも騒乱が起きる前よりも己が店は随分と大きくなった。
それに、平和であるのならば、其れに越した事は無いのだ。)

……それでも、需要がなくなる訳じゃないのが、この世の中だからなァ。

(――嗚呼、でも。 未だ魔族との競り合いが続くこの王国に
真の意味で平和が訪れるのは、まだ、まだ先の事と思える。
故に未だ軍備は増強され、兵が集められ、戦地へ送り出されている
終わりの見えぬ、これが、戦争と言う物だ。
そんな中で己は、せめて、誰かが誰かを護れる様に
或いは、自らで自らを護れる様にと願いながら、武器を鍛ち続けている)。

イーヴィア > (そうして、まだ其れから暫く経った後で。
検品を行っていた兵士が、 確認を終えた事を伝えてに来て
漸く、鍛冶やたる己は職務から解放されるのだろう
寒空の中、空になった荷車を引きながら、店に置いてある買置きの酒の事でも頭に浮かべながら――)

ご案内:「王都マグメール 王城 装備倉庫」からイーヴィアさんが去りました。