2017/10/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城内庭園」にミリーディアさんが現れました。
■ミリーディア > 王城内にある庭園、自然を再現した木々豊かな空間に設置された休憩所に少女は居た。
テーブルに置かれたティーセットと菓子類を前に、だが、その視線は背後へと向けられている。
その視線の先に見えるのは、うっすらと輝く光の膜のようなもの。
その中に一人の人影が倒れていた…状況的に、それが何者であるのかは考えるに難しいものではないだろう。
「興味あって入り込むのは、まぁ、許そう。
誰だって好奇心というものを持ち、それを満たしたいものさ。
だが、無警戒な上に、ちょっと調子に乗りすぎたね、君は?」
そこまで言うと、一度視線をテーブルへ。
指先で菓子を摘み、頬張る。
ティーカップを唇に添え、傾ける。
一息ついてから、改めて向き直って。
「どうかね、淫魔である君の持つ力、それ以上のものを与えられた気分は?
反省をしたならば、今日は帰るんだ。
儂は別に、君等魔族を不必要に殺そうなんて思ってはいない。
………良いね?」
そう、この魔族は淫魔。
この手の連中は面白半分でこういう事をする、それは分かっている。
だが、今回は相手が悪かった、王族関係者だったのだ…しかも、自分がたまたま用事で王城に訪れていた時に。
対処は自分がすると、この庭園へと追い詰め、その辺りの話は割愛しておくとして、結果は今こうして出ている。
その言葉が終わると同時に、光の膜は消える。
魔族は無言のまま、ふらつきながらも立ち上がる。
「速やかに立ち去り給え、見付からないように、気を付けてな?
対処する結果が逃がしたなんて、知られてよい顔はされないんでね」