2017/09/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にロザリアさんが現れました。
■ロザリア > 少女はふらりと現れる
門番は一瞬気を取られたものの、直感的に少女が普通でないと身構えたが…
「日も落ちた夜更けぞ」
小さく呟き、白い指先を躍らせる
それだけで城門を守っていた二名の兵士は膝をつき、寝息をたてはじめる
「眠っているがよい。静かにな。ふふ…さて───」
大きな城門の前へと立ち、手を伸ばすと、
バチッと音がしてその手が弾かれる
■ロザリア >
「───ふむ」
白煙をあげる自らの指を眺め小さく息を吐く
旧神の加護が残る土地、力が抑えられているといえど
この程度の結界すら素通りができないものとは
無理に押し通れば内部の者に気づかれるというもの
何よりスマートではない
「とはいえ術は術であるな…、
難解に構築された式も最初から答えを知れば…そら──」
元・神職者を名乗ったあの少女
血を吸わぬと約束した代わりに得た、
第七師団により王城へ敷かれた退魔結界の様式の知識
知ってしまえば簡単なもの
まるでパズルが解れてゆくように結界は瓦解してゆく
■ロザリア >
「王都の城に訪れるであらば優雅に押し通らねばな」
満足気に笑みを浮かべ、
正門から堂々と城へと入城する
もっとも門番の交代の時間がくれば、熟睡した彼らも起きるだろう
のんびりと見学などはしていられないだろうか
城へと踏み入りしばらく歩けば、大きなホールへと出る
綺羅びやかな絨毯、華美な照明器具
夜も更けた故に静かで人気こそないものの、
大きなその城は美しい様相で客を出迎えた
自身も城をもつ身として、思わず浮足立つようにあたりを眺めてしまう
■ロザリア >
「綺羅びやかな王城…。
さぞ良質な血をもつ娘も多くいるであろうな」
ゆったりとホールを歩み進めながら、その眼を閉じた
この城に住む人間達の命の息吹を感じる
平民とは違う裕福な、良い食事良い環境で育った人間は血も美味である
王族、ならびに高級貴族
であれば生娘である可能性も高い
吸血鬼にとって文字通り最高の食料庫なのだが、どうにも加護と結界が邪魔であった
「あの娘のおかげであるな。
地図だけといわずもう少し報酬を渡してやっても良かったか」
ご案内:「王都マグメール 王城2」にヴァネッサさんが現れました。
■ロザリア >
王城に在る無数の命の息吹、その気配
その中に感じた一際唆られるもの
──今宵の晩餐には丁度よい
口元に笑みを浮かべ、吸血姫は霧へと姿を変え、夜の城内へと姿を消した──
ご案内:「王都マグメール 王城2」からロザリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2」からヴァネッサさんが去りました。