2017/08/31 のログ
ご案内:「テラス」にシドさんが現れました。
シド > 滔々と流れる楽団の音色はダンスホール全体に舞踏するかに響き渡る。
その中で息づく人々の喧騒。舞踏の跫音に談笑の声音、柱の側から溢れる艶声。
草木も眠る刻となれど王城の宴は闌。
その熱気から逃れるために開放感溢れる大窓を開いてテラスに出た。
煩き騒音もここでは子守唄が如く鼓膜を擽り心地よい。
ほんのり汗ばむ首筋に張り付く銀髪を払いのければ涼しき風が肌を擽る。

「もうすぐ秋か……」

欄干に寄りかかっても余りある長駆を折り曲げ空を仰ぐ。
今宵は雲一つなき快晴の夜空。付き合いに疲れた葡萄色が星月明かりを受けて心なしか笑むように輝いた。

シド > 夜風に体が冷えるのを覚えれば再び王城の中へと消えてゆく。
ご案内:「テラス」からシドさんが去りました。