2017/08/29 のログ
グリセルダ > 「――――きゃあ、っ………!」

不意打ちの様に突き出された足に、物の見事に引っかかってバランスを崩し、
倒れ込みそうになった身体を『誰か』に受け止められる。
其の懐へ両手をついて、何とかバランスを取り戻そうとしながら、
一先ずは支えてくれた相手に―――彼が己に足を掛けたのだとは気づかず、
礼を言おうと振り仰いで。

「ご、ごめんなさい、わたくし……、

―――――あ、…………」

相手の顔を見た、其の瞬間、ぞくりと背筋に悪寒が走る。
此の男は『良いモノ』では無いという、其れはきっと女の直感。
其の直感は正しい、という様に、男の手がドレスの胸元、
まろび出た乳房を弄び始めるのへ、ひ、と喉を引き攣らせて。

「い、いや、お離し、下さ……、
止めて、貴方、一体……なに、を、」

片手を男の胸板へついた侭、もう一方の手で己が胸を捕らえる、
男の手首を掴んで引き剥がそうと。

グスタフ > 男は掴まれた手に軽く力を入れるだけでいなして、女を壁に押し付けた。
よく見れば若い女だ。舌なめずりして。

「なにを、すると、思うね?」

単語を区切って混乱した頭でもわかりやすいように言葉を流し込みながら。
彼女を影に引きずり込んでいった。

ご案内:「王都マグメール 王城某所」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城某所」からグリセルダさんが去りました。