2017/07/21 のログ
■ルシル > (普通に育てられた姫ならば、この邂逅に警戒心を抱くのだろうか。
けれど、すくなくとも、無遠慮に身体に触れてきたりしない相手だから、
彼の言葉にも特に構えることなく、こくん、と長い髪を揺らして頷き)
そうなの。ひとがいっぱいいるところは、怖いところなの。
(教えられたまま、実感もなにもなく、ただ決められた台詞を読みあげるように。
己の姿が外から来た人物に、どんなふうに映るものかなど、当然知りもせず。
名乗られればただ、おうむ返しに、その三つの音をくちびるでなぞり)
……ムメイ、さん。
ルシルは、…ルシル、よ?
(名乗られたから、名乗り返す。
その程度の知識は持ち合わせているが、そこから会話を繋げる術はもたない。
相手の意図するところ、誘う言葉の裏に隠されているもの、
―――――もちろん、己はまるで気づきもしない。
ただ、見つかる、という言葉には、ほんの少しだけ眉根を寄せた。)
見つかる、のは、だめ……。
ルシル、まだ、見つかりたくないの。
そこへ行ったら、見つからないですむ……?
(彼の視線が向かった方向へ目を凝らしたけれど、己の目には闇が映るのみ。
それでも、見つからない隠れ場所、という言葉は、とても魅力的に聞こえた。
だから、確認めいた問いかけに彼が頷いたなら―――――
ふらつきながらも立ちあがり、彼についていってしまうだろう。
素足、という点を差し引いても、足取りはひどく危うかったけれど―――――。)
■ムメイ > (普通ではない事は話をして尚の事判る。
それに義憤を抱いたりといったことはない、哀れとも思わない
それが彼女の道なのだから
頷いた彼女の言葉は、その存在を秘匿されている事を教えてくれた。
ふむ、と声を出して)
少なくとも今は誰も利用していない様だから安心して良い
――ルシルか、良い名だな
(素直にそう評し、しかし見つかるのを嫌がる様子を感じれば頷きを一つ)
何、下手をすれば夜明けまでは見つかるまいよ
安心して隠れるとしようか
(問いかけへ頷くと彼女と共に小屋へ向かう。
極上の獲物を罠に捕える様に、時折少女がふらつけば立ち止まって危うさを感じながらも連れだっていき――)
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」からムメイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」からルシルさんが去りました。