2017/07/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」にルシルさんが現れました。
ルシル > (―――――今夜は、月の姿が見えない。
夜空をまだらに覆う雲の、どれかが隠してしまっているのだろうか。

先日、思いがけなく得られたひと時の自由に味をしめた、というより、
今宵は出来ればもう、あの部屋には居たくなくて。

今宵の見張り役の男は、己の身体に触れるのが好きだ。
もう一人が早々にサボタージュを決めこんだのを良いことに、
勝手に部屋の中へ入ってきて、執拗に身体を弄りまわされた。

まだ、肌がざわついている。鼓動の乱れもおさまりきらない。
それに―――――)

―――――きもち、わるい……。

(掠れた声音に、しっとりと熱がこもる。
足を引きずるようにして、ようやく辿り着いた東屋の中、
ひんやりと冷たい石のベンチへ腰掛ければ、身体の熱さが際立つよう。
腿を擦り合わせ、膝にきゅっと力をこめて―――――くちびるを噛んで、堪える。

―――――腿の付け根が、その奥が、とても熱くて―――――気持ち悪い。
むず痒いような、まだ、粘っこい手つきで触れられているような気がして)

ご案内:「王都マグメール 王城 庭園」にムメイさんが現れました。
ムメイ > (王都で行われる催し、と言うものがあると聞いた。
興味が無いと言えば嘘になり、また今は仕事の依頼も受けていない。
ならばと仕事で調達した資金で礼服を用意し、こうして来てみたのだが)

やれやれ、やはり俺には戦場が良いと言う事か

(欲望の昂ぶりはそこかしこで感じられるが、どれも己には不似合いだ。
精気は満ちているが、聊か好ましくない。
さてどうしたものか、と庭園に歩を進める。 足音をさせないのは職業柄だが、ベンチに座る少女を見つけた。

何やら顔を俯けている様子に、人に酔ったのだろうかと思えばゆるゆると近づき)

誰も来ぬ場所で休むとは、如何しましたかな?

(そう、声をかける。 無駄に長生き――長死にもしてみるものだ。
上等な精気を持った少女に、迷い込んだ風を装って問いを投げかけてみた)

ルシル > (ひとに対しても、ものに対しても、己は好悪の感情をもたない。
というより、だれも、己に気持ちを尋ねたりしない。

不意に、聞きなれぬ人の声が聞こえてちいさく肩を震わせたものの、
ぼんやりと持ちあげた眼差しにも、表情にも、感情のいろは希薄。
ただ、熱に浮かされたような頬の紅さが、不自然といえば不自然か)

……ひとが、いっぱい居るところ、は…だめ、って、言われてる、から。

(だれに、とか、何故、とかいう部分は、綺麗にそぎ落とされた返答。
膝のうえに揃えた両手は、ローブの裾を握り締めたまま固まっている。
居心地悪そうにもぞつかせた足先に、履き物は履いておらず)

―――――あなたは、だぁれ?
…ルシルのこと、探しにきたの?

(祝い事や宴のことは、相変わらず何ひとつ知らない身。
見慣れぬ相手ではあるけれど、己に声をかける理由、というのが、
その程度しか思いつかなかった。)

ムメイ > (感じる声音と内容は無垢
それもそうであれと外部、それも地位のある人物によって行われたものだ
希薄な感情を感じるも、知っている連中。 正確には動く骸骨とかあの辺りに比べればまだある方だと判断し)

成程、だからこうして人気のない所に来ていると

(得心したように頷きを一つ、すぐ近くにいる自分の目にも履物を履いていないのは見えている。
何かしらの事情はあるのだろう、それも後ろ暗い事情だ。
問いかけにはああ、と応じて)

俺はムメイ、と言う。
城の外にいる人間だ――探しに来た訳ではないが……

(そこで視線を巡らせる。
薔薇の庭園、その一角に小さな小屋があるのが見えた。
夜目は強い、と言うより死んでいる自分からすれば大して変わらない。

あれは使用人用と言うより、あると意識しなければ見えづらいそれが何に使われるのかは察しがついた。
同時に、都合がいいとも)

ここに居ては、そう遠くなく見つかるだろう。
身を隠せそうな場所があるが、良ければ行ってみないか?

(そう、誘いを向けてみる。
獲物より精気を奪うのにお誂え向きの場所に、彼女を誘い込む為に)