2017/03/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にミリーディアさんが現れました。
■ミリーディア > 「ん?いつものか?…そうか、分かった」
職員から受け取った封筒、それをデスクの上に放り椅子に背を凭れ掛けさせる。
大抵のものは、送り主や、内容が記述されているものだ。
しかし、今回のものは何も書かれていない。
職員達もよく目にするが、それが何かを特に問う者は居ない。
聞いたところで、まともな回答が返って来ないから。
言ってしまえば、表向きに出す事の出来ない内容のものだ。
例えば、個人的な趣味で魔具を作って欲しいだの、付与をして欲しいだの、そんな感じか。
下手をすれば、色んな問題となるものも少なくは無い。
…なのにこうして平然と送ってくるのは、大体は上の者達である。一部を除いて。
まぁ、表沙汰になりそうならなりそうで、潰せる自信があるのだろう。
または、そういう事をする気もないのが分かっている者達か。
職員が出て行き、自分以外は誰も居なくなった部屋。
さて、どうしたものか?と視線を封筒へと向ける。
■ミリーディア > こういった場合の依頼は多種多様だ。
それは、特にこちらへと送る相手の制限を付けていないから。
一般の者から、上流階級、王族にまで至る。
それなりの報酬としているはずなのだが…最近は、金の有り余っている者達が多いのだろう。
とはいえ、送れば確実に受けるという訳でもない。
その内容に興味が湧くか湧かないか、も左右される。
ありきたりの内容であれば、簡単に蹴ってしまう。
逆に面白味のありそうなものであれば、内容の大小関わらず受けていた。
後は、加減や調整の難しいもの、といった感じだろう。
こういった依頼を受けているのもあってか、この場所への出入りの制限はかなり緩い。
王城の入り口近くに設置されている為、入り易くもある。
…危険ではないか?という声も当初は出ていたが、管理する者が管理する者だけに、それはすぐに消えていた。
そんな話はそれなりに過去のもので、覚えている者が居るか居ないかは分からないが。
さて、状況を戻そう。
今のところ、この封筒に手を伸ばす気配はない。
これを受け取る者の性格を知っているなら、急ぎのものではないはずだ。
そういったものであれば…近々乗り込んでくるだろう。
という訳で、もう少しの間は寛ぐ事に決めた。