2016/11/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 回廊」にアダンさんが現れました。
アダン > 王都の象徴にして、未来の王となるべき存在が住まう王城。
腐敗や魔族の存在が跋扈してはいても、未だこの国は崩壊の途を滑り落ち始めてはいない。
そんな王城の上層。王城を取り囲むように廻る回廊を、小太りの貴族の男が歩いていた。
王家の血を引く名門、フェリサ家の当主であるアダンである。
彼は、先程とある王族との謁見を行っていた。アダンが支持するカルネテル王家の王子の一人である。
カルネテル王家は古のナルラート王の末裔であり、先王を輩出した王家でもある。
その権勢は王族の中でも特に大きいと言えるだろう。

「しかし、そろそろ替え時か」

王子の部屋を後にしつつ、アダンは回廊を歩む。
回廊の縁からは王都の景色を眺めつつ、アダンは先を行く。
今までカルネテル王家の王子に事がうまく運ぶように動いてきた。
しかし、王子の周辺も色々とざわつき始めていた。
アダンは王子への忠誠などは持っていない。ただ、己がこの時代をどう生き抜くかということのみを考えている。
身の振り方も考えておかねばと思案顔である。
今日王城に来たのは他にも理由がある。陰謀の画策、欲望を満たすためでもあった。
ここには貴族や王族の娘も多い。アダンに限ったことではないが、手を出した数はそれなりだ。

アダン > 「……まあいい。すぐにと言うわけでもないからな。様子見といったところか」

アダンは回廊を歩き続けた――

ご案内:「王都マグメール 王城 回廊」からアダンさんが去りました。