2016/01/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2 大浴場」にアンゼリカさんが現れました。
アンゼリカ > (新年ということで、王族に呼ばれて数日行なわれる宴で踊りを披露している。素晴らしい部屋も用意され、特別待遇だ。基本的に宴は夜通し行なわれているため、日が高い時間は自由時間。目覚めて汗を流そうと大浴場の扉を開ける。王族たちはまだ眠っているのだろう。人影はない。)

ラッキー

(にっこり笑って身につけている薄いドレスを脱ぎ捨て全裸に。誰も居ないなら隠す必要もない。纏めていた髪も解き、浴場へ。綺麗に清掃された浴槽には、いろんなハーブや花の香りがするお湯がたっぷり張られている。)

これだけ広いと泳げるよねー。

(バラの香りがするお湯に身を沈めると、平泳ぎをし始めて)

アンゼリカ > (さすがに王族だ。いろんな国から色んな各国の王族たちが祝宴に訪れている。騎士も、兵士も、このときばかりは関係なく宴を楽しんでいるようだ。)

眼の保養にもなるし、待遇だっていいし、もっと呼んでくれたらいいのに。

(街中で踊るのももちろん楽しい。だが、城で見かけるようなガタイがよく、イケメンはそうそういない。街中での客は酔っ払った中年親父やエロ爺が殆どだ)

この機会に身分の高い人に囲われるのも良いかも。なーんて

(泳ぐのを止めてクスクス一人で笑う。誰かに囲われるのも専属になるのもまだ嫌だ。もっと自由に楽しみたい)

さて、身体を洗うかな。

(ザバリとお湯から上がり洗い場へ)

ご案内:「王都マグメール 王城2 大浴場」にシドさんが現れました。
シド > 三日三晩と酒と馳走が振る舞われる宴、満たされるは食と、翌日に残す悪酔い。
重たげな頭を抱えて揺れる銀髪の青年の行く先は昼間も開けられている浴場だ。
纏う衣服を脱衣籠にと収め行く間も朦朧とした意識を呼び戻すように目元に手を当てて頭を摩りゆく。
所以、先客の脱衣籠に気付く余裕も無かった。
だからこそ、一糸まとわぬ姿にと浴室の扉を開いた最中、湯から上がる青髪の女性の裸体にはきょと、と何度も眸を瞬いて呆然と。
その筋骨盛る長駆の裸体を、大仰な動きもせずに佇みて。

「……ご一緒しても?」

そう小さく囁きて白床に素足を張り付く音を響かせていく。

アンゼリカ > (浴槽から洗い場までも距離がある。それに入り口もかなり遠い。そのため人が入ってくるのに気がつかなかった。濡れて重くなった長い髪を揺らしながら身体を洗おうとすれば背後から静かな声が聞こえる。弾かれたように振り返れば、綺麗な銀色の長い髪に優しそうな葡萄色の瞳。その優しげな風貌とは対照的な鍛えられた肉体。間違いなくどこかの王族か貴族だ。)

し、失礼しました!いらっしゃるとは知らずに、邪魔であればすぐに退出いたします。

(先に居たのは自分だが、王族や貴族に譲るのは当然だ。相手が邪魔だといえばすぐに自分は出て行くと)

シド > 茫洋とした眸に注がれる敬意の眼差しに、微かに眦を下げゆき。
恭しき声音を紡がれる口調に緩く手を掲げて静止を。

「失礼もなにも、君は客人だろう?この湯殿は招待客のために開放されている。非はないさ。
 ……まぁ、いきなり男が入ってきて驚いたのだろうが…… 犯されると思ったか?」

少しずつ廻りゆく意識に、揶揄を零しながらゆったりと洗い場にと向かいゆく。まずは体を清めんと……
されど先客の存在も無視できず、逞しき背筋を向けたまま、肩越しに葡萄色の眼差しを流して。

「私はシドニウス。この国の貴族の末端だ。青髪が綺麗なお嬢さん、良ければ背中を流してくれるかい?
 どうにも酒を飲み過ぎて体が重くて仕方ない。」

此度は此方が問いかける番、やわらかな眼差しは相手の返答を待つ……その間に白き肢体を、そろりと撫でるように視線を這わせていた。

アンゼリカ > (謝罪すれば制止された。告げられた言葉にホッと息をつき。続く言葉に慌てて首を横にふる)

そ、そんなこと!

(犯されるなんてとんでもない、と否定を。…もっともそういう貴族や王族が多いのも確かだが。)

名前も名乗らず失礼しました。私はアンゼリカと申します。宴に呼ばれた踊り子でございます。

(自己紹介をして一礼を。背中を流すよう言われると頷き)

はい。喜んで。

(彼の傍に近づき、跪くと自分の下腹部にタオルを掛け、別のタオルに石鹸を擦りつけて泡立てる。)

失礼いたします

(相手の大きな背中を洗い出そう)

痛くありませんか?

(広く大きな背中は傷だらけで、幾多の戦場で戦ってきたのがよく分かる。ふと、左肩に痛々しい打撲痕を見つけると微かに眉を顰め、泡を掌にとり、そこを撫でるように洗って)

シド > 「見ていたよ。君の踊りを。とても情熱的だった。王族の前でも物怖じしない踊り子……こうも権力の前で大人しくなるとは吃驚だ。」

萎縮せし相手に対する言葉に多分に揶揄が含まれる。返答を待つ間もその手に泡を立てて長い腕を泡立てていたが。
やがて2つ返事で了承をするなら、長き銀髪を首筋から前に垂らして背筋を晒す。
そして緩慢に始まる其れに長い睫毛を重ねて大人しく……続く言葉には肩を震わせて笑ってしまう。

「ああ、痛くないよ。だいぶ前の怪我だ。もう痛みもない。瘡蓋になってるだけだろう。」

打撲痕は青年の肌に痛々しく暗褐色になっているものの、腫れも熱もない。触れても彫像の如く微動だにせず身を任せていた。
そっと、その肩を洗う女手に、大柄な掌を掛けるまでは。

「優しいんだな。気遣ってくれるなんて。」

アンゼリカ > ありがとうございます。曲が流れれば、それが誰の前でも同じように踊りますから。

(だが、曲が終われば、踊りが終われば自分はただの踊り子で平民だ。王城や貴族の館に招かれることも多いため、礼儀はきちんと弁えているつもりだ。肩の傷を労えば笑われてしまった。確かに相手の言うとおり、もう瘡蓋になっている。)

それでも痛々しそうです。

(傷跡をそっと掌で洗っていれば不意に大きな掌がかけられた。思わず動きが止まる。)

皆様が命を掛けて魔族と闘ってくださるからこそ、私たち平民は安心して暮らせているんです。そんな皆様を少しでも癒せればと、私も踊っているんです。

(にっこり笑んで)

シド > 「なるほど。あの時は踊り子の君。そして今は舞台を降りた君か。
 この程度の傷は寧ろ行幸なのだが、アンゼリカにとっては刺激が強すぎたな。」

指先でなぞるに痛痒とも似たもどかしい感触が奔りて、背筋が大きく波打つ。
それを止めるのでもなく、促すでもなく、ただ無骨な五指で包む手に施すは己の温もり。
謳うように告げられる言葉を反芻するかに手の甲へと整えた爪を這わせていた。

「最もだな。戦争で勝ったからこそ、この場でくつろぐアンゼリカと私がいるんだ。
 ……癒やすのは体を洗うだけかい?」

泡たてた儘の背筋から、酷くゆっくりと正面を向く。蒼と紫の眸を合わせ鏡と写し合わせ。
唇を人差し指にて撫で上げてゆく。逃げぬなら、其の儘吐息を結びて唇同士触れ合わせようと。

アンゼリカ > いえ。もっと酷い傷を見たこともあります。ですが、シドニウス様のお優しそうなお顔に似合わない傷でしたので。

(もっと厳つい兵士たちの、酷い傷を見たことはある。だが、相手の端麗な顔には似合わない傷だったため、余計に酷い傷に見えたのだと。手の甲に相手の綺麗な爪が這っていく。反射的にビクリと身体を震わせて。続く言葉と共にゆっくり自分へ向く相手。化粧をしていない唇に指がなぞられる。再びにっこり笑むと)

いいえ。私でよければシドニウス様のお体も、お心も癒しとうございます。

(膝立ちになると自分の下腹部にかけていたタオルがハラリと床に落ちる。石鹸の泡がついた両手を相手の両頬に添えるとキスをしよう)

シド > 「それじゃお言葉に甘えて……。」

向けられる想いは分からねど好意的に捉えるその口付けに快く身を寄せあいながら乱れゆく。
暫しの間、宴で見るとは違う踊りを、広き湯船で繰り広げることで。

ご案内:「王都マグメール 王城2 大浴場」からシドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城2 大浴場」からアンゼリカさんが去りました。