2015/10/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2」にジャックさんが現れました。
ジャック > 「いよっとぉ…全く、城の警備兵ってのは駄目駄目だねぇ。」

(夜。王族が住まう城の城壁を道具を使って軽々と登っていく人影があった。その人影は、開いていた窓を見つけると口元に笑みを浮かべて、軽い身のこなしで窓から城へと侵入する。王族の誰かの私室のようだが、肝心の部屋の主は不在のよう…な気がする。無論、その方が都合は良い。警備兵はと言うと、退屈そうに欠伸をしていたのだから盗みに入った男も方を竦める始末だった)

「ま、何でもいいか。さーって、外には誰も居ないよなぁ…?」

(部屋のドアを僅かに開けて、廊下に人影が無いかを窺う。人の気配が無いなら、このまま盗みを働くつもりで)

ご案内:「王都マグメール 王城2」にロトさんが現れました。
ロト > 『…音が』
『こっちから 聞こえる…』
『ふ抜けた奴は  お仕置き』

(こんなやり取りをし乍ら 先程此処を警邏していた警備兵とは違う真面目に(?)任務に取り組む集団が廊下の奥よりがやがやと歩いてきた。全てがふ抜けの警備兵では無い様で、その足取りは着実に忍び込んできたこそ泥がいる部屋へと近づいており)

「…迷い込んでしまったのう」

(警備兵とは逆の方から廊下をとぼとぼと歩く少女。このままいくとこそ泥(?)がいる部屋の方へと近づいていくところ、何よりそのまま歩けば 警備兵の集団と鉢合わせするだろうか。) 

ジャック > 「………んげっ、警備兵だ。ちくしょー…もう嗅ぎつけてきやがったか。」

(姿を確認したわけではないが、確実に此方へと向かってきている足音が聞こえる。その慌ただしさと数の多さから、部屋の主ではなく警備の兵士たちだということは容易に想像できた。扉を閉めて、早速危機に陥ったと舌打ちをする。取りあえずは、化粧台の上に置かれていた宝石の指輪を手に取って)

「わざと音を立てて、窓を開けておいてーっと」

(入って来たときに閉めておいた窓を音を立てて開けて、適当に煙玉を数個投げておく。そして、自分は大きなベッドの下へと潜り込む。逃げたと思わせておいて、兵達をあしらった後で悠々と逃げる算段だ)

ロト > (がやがやと警備兵の集団は真面目に(?)仕事をしている。と、何かに気付いたのだろう、…扉が閉まった音に。そのうちの1人が駆け足でとある部屋に走り寄り、扉の前でドンドン、と勢いよくノックをし ガチャガチャ、と扉のノブを動かす。…と扉がロックされていない事に気付き、その頃には残りの警備兵が最初に居た警備兵の後ろから扉をけ破らんと言う勢いで中へと殺到し)

『忍び込みか! どけ!』
『げっふごふ 窓が開いている、おまえ 外にいけ まだ遠くに逃げていない!』
『煙幕だ! くさいっ』
『指輪がないぞ!?』

(数分程だろう、5名ほどだったこの警備兵達は声を荒げて窓へと近寄って外を見たり、煙玉を蹴っ飛ばしたり、罵詈雑言を言ったりと世話しなかったが、数分もしないうちに全て部屋を飛び出していなくなった― 扉で鉢合わせした少女がそれを目撃し)

「…なんじゃ?」

(中で一体何か?とそーっと扉の淵から中を覗き込もうとする、そんな動き)

ジャック > (ベッドの下へと潜り込んでから数分もしない内に、部屋へと警備兵が押し入ってきた。部屋に充満する煙に悪態をつきながら、思い通りに外へと逃げたと思いこんで部屋から立ち去るのをベッド下からの狭い視界で確認する。やがて、部屋の中に誰も居なくなってから少しして音を立てないようにしながらベッド下から這い出てきた)

「…まー、こんな安っぽい手に引っ掛かるんだもんな。ザル警備にも程があるわ………あ。」

(さて、盗みを再開しようとしたところで部屋を覗きこんでいる少女に気が付いた。)

ロト > (まだ部屋の中に居るとか全く気付かなかった警備兵たち。まだまだだった、まあ、大方窓と煙幕に気を取られたともいう。ベットに潜む犯人に全く気を止めなかったのだ)

「……おおう。何か出てきはったぇ。」

(まじまじと見ちゃった目撃者、見た目には貴族風な少女。どう判断していいのだろう、ベットの下で寝ていた何かなのか、それとも 侵入者と叫ぶべきか、て)

ジャック > 「…これはこれは、お嬢様。」

(間違いなくはっきりと目撃されたというのは流石に理解している。ならば、此処からどうやって切り抜けるのかということに焦点が当てられる。一先ず、にこやかな笑顔を作って少女へと話しかけた。ここで叫ばれたら、間違いなく脱出が難しくなる。)

「つい先ほど、この部屋に賊が侵入したようです。隠密警備部隊の私は、今すぐに追わねばなりません。ですので、此処はお部屋へお戻りください。」

(頭の中で出来たばかりの嘘デタラメは口から吐き出していく。少なくとも、逃げるタイミングを掴まなければならないと背中に冷や汗を書いていた)

ロト > (生憎 人に化けた…見た目には貴族を装っているし、ばれやしまいと思っている、ベットから出てきたこの存在は一体何だ、とじっと見ている、と、黒づくめの存在から話しかけられた、え、という顔と言うか何というかを浮かべ、淵から佇み直すと)

「ご、ごきげんよう??」

(忍者?忍び?隠密? え、そんな存在いましたっけ!??と素で疑問を浮かべてしまったらしい。嘘デタラメに え、え、え、と怯えた様な普通の令嬢風に演技をしている少女は)

「ぞ、賊が 入りこんでしまったの!?? っっきゃーーーーーー!!」

(叫ばずにはいられない、賊に怯えた様な少女?はその場で叫ぶと逃亡をし始めて、その声に警備兵たちが来るのは時間の問題だろうが、逃亡をし始めたといってもその足取りは鈍い、口を塞ぐなり、捕まえられるのは容易だろう)