2023/06/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城内:庭園」にユーゴさんが現れました。
■ユーゴ > もう暫くもすれば太陽も沈み切り、夜の帳が降りる時刻。
増改築が繰り返されたが故、縦に横にと伸びた王城の中には人が滅多に訪れぬ庭園もある。
幾つかある、そんな庭園の一角に据えられた東屋の傍に佇む姿があった。
庭師の訪れる時刻は疾うに過ぎているし、巡回の兵士が来るのはもっと後になるだろう。
今、此処には己一人だ。
腰辺りまでの柵壁に軽く凭れ掛かり、じわりと滲む疲労に溜息を吐く。
「――――……。」
疲れた。
声なく呟けば、覚えていた疲労感が重さを増したような気すらする。
■ユーゴ > 礼儀や礼節を貴ぶ事自体は苦ではない。
苦ではないが、久方振りに王都に戻ってきてからの挨拶回りラッシュは、存外己の精神を削ったらしい。
再び溜息を吐き出せば、柵より体を浮かせて立ち上がり、静かな庭園を離れて行く――――。
ご案内:「王都マグメール 王城内:庭園」からユーゴさんが去りました。