2023/06/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にメテオラさんが現れました。
メテオラ > 今回の作戦の報告を王城まで。
ハールファウストが出たのだから、無事に生還することは当然のことだ。
とはいえ、生きて帰っては来たものの、五体満足かどうかは保証しない。
そんな状況に陥った方が悪い、と当たり前のように言ってのける。
そんな女傑ゆえに味方もいれば敵もいる。
どちらかというと、敵の方が多いだろう。

そんな会合を終えての戻り道。
王城には大した用事があるわけでもなし。旧知と会うならばともかくとして、そうでなければ普通に通り過ぎるだけの場所。
少なくとも、今は己が敬愛すべき王はいないのだから。

時々色々な噂ごえが聞こえるのは耳が良いから。
この耳の良さで生き残ってきたところもあるのだが、
興味がない言葉も拾うのは少し食傷気味だ。

曰く、戦争屋め、などという連中は国に命を捧げることなく私腹をこやす連中だろう。
そんな連中にはそもそも興味がないのでどうでもいい。
曰く、どこか畏怖にも似た感情を向けてくる連中は、どこかで『補給』をしてやったのだったか。
そんな連中もたくさんいるから興味はない。
だが、まだ前に出る気概があるだけマシ、か。

そんなことを考えながらの王城の廊下。
広い王城の長い廊下ゆえに、靴音高く歩く姿は矍鑠としてその姿を晒している。

メテオラ > そんな王城の中を歩いていて、ふと、足が止まる。
同じ王城に何者かの気配と感じたからだ。
その気配は、獣じみて、力強く、狂気を孕み、真っ直ぐだ。

「……あの娘、かしらね?」

少し目を細めて数瞬だけ思案する。
特に用事があるわけでもない。
この後は家に帰るか、途中の娼館でも冷やかして熱を冷まそうかと思っていた所だ。
ならば、別に急いで王城を通り過ぎる必要もないだろう。

そんなことを考えればその気配の方へと身を翻して、靴音高く、その気配の方へと歩み進んで消えていった。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からメテオラさんが去りました。