2023/04/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 社交界の広場。その端にいるのは明らかにこの空間には不釣り合いな男。
 周りはきらびやかな服装だったり派手なスーツだったりする中この男は普通のシャツに長ズボン。
 明らかに目立つ。彼がこんな格好で来たのには理由がある。
 それは彼がある貴族と揉めていた事が切っ掛け。少し前の話。いわれのない罪でしばらく軟禁されていたのだ。無事解放されてからもその貴族との交流は完全に切り捨て、どんなに好条件でも仕事を拒否していた。そんな中来たのか今回の話。
 貴族からすれば仲が悪いままよりもこの男と仲良くしたほうが良いと判断したのだろう。本来ならばただの傭兵など入れないような社交界に招待された。
 その反発としての態度がこの格好。簡単に言ってしまえばこうだ。
 その程度で俺を懐柔できると思うなよ?

「……てか、もう少し傭兵向けの会にしろよ呼ぶなら」

 絵画がどうとか。壺がどうとか。傭兵がそんな話に興味あると思っていたのだろうか?
 それらもあって輪から外れ男は部屋の隅で酒を呷っていた。
 

クレイ >  
「あ?」

 今回は仕事ではない。だから貴族と思われる男に話しかけられても敬語等使わない。
 やけに丁寧に話しかけてくるのは自分を招待した貴族が誰かを知っているからだろう。
 今話題の絵師がどうのこうの。話を途中で止めて。

「そう言う話ならそのなんとか様にどうぞ。俺は呼ばれただけの客だから」

 とあしらう。失礼極まりない態度。だがこれはそのまま自分を軟禁した貴族の格の低下に下がる。
 貴族は魑魅魍魎。失礼な傭兵1人を殺すくらいならばそれを穴とみて傭兵1人躾けられない貴族を下へと引き落とす。
 それを知っているからこそこんな態度だった。勿論相手次第で対応も変わるのだろうが。少なくとも自分の背後にいることになっているその貴族の為に話しかけてくる相手など眼中にもなかった。

クレイ >  
 欠伸をしながら時間を過ごす。まぁいやがらせになって酒と飯をタダで食えるなら悪くはない。
 そうして適当に時間を潰しながら男は終わる時間になる前に自分が満足するだけ食べて飲んだらさっさと会場を後にする。
 彼を呼んだ貴族は恥をかいた事だろう。
 それを思い内心ほくそ笑む。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からクレイさんが去りました。