2023/03/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 王城内ダンスホール
今宵は王城を開き上級貴族とのダンスパーティ。社交界、というものだ。
軍事――というか殺し合い一辺倒な少年にとっては最も縁がない場所ではあるが過去に依頼をこなした際、戦闘力を貴族に見込まれこのダンスホール周辺の警護をしている。
最初は警護ではなく、執事服を着ての給仕であったが即断った。貴族側もダンスホール内であれば最も危険な場所をキミに守ってもらえる。こんな心強いことはないと必死に頼み込んだが少年は断固としてNO
結果――まだ寒いダンスホール周辺の庭をゆっくりと歩いている。他にも警護がいるが、ダンスホールになった部屋を背に周囲を見回ってるだけだ
「はぁ…あいつらあんなんでホントに曲者が見えるとでも…」
深い溜め息をつきながら――少年は暗い暗い茂みと木の陰を移動する。こちらの姿は殆ど周囲からは見えるはずもないまっくらな場所だ。
しかしダンスホール側はその明かりのせいでよく見える。―――当然、その光を浴びる警護の兵士や傭兵たちも。
逆に自分の姿にいぶかしむものがいないということは、自分の姿は向こうには確認されてない、ということで
「あいつら俺が賊ならどうなっちまうんだ……警護はモロバレ隠密は見えないんじゃカカシじゃねえか」
ため息を吐く。とはいえ、表向きの警護だ。実際はこのような警護など不要なのだろう。
むしろ、警備もあのように目立っている方が抑止力としては正解なのかもしれない
そんな他愛のないことを考えながら、自分は音をできるだけ建てずに、しなやかに跳躍し高いところの木の枝をつかむ。
逆上がりの要領で木の枝に乗り周囲を観察しつつ
「っかー、良いもん食ってんな。肉ぐらいつまみ食いしてから来りゃよかったわ」
■グラスシエル > 茂みにだれか入り込んだ形跡――無し
足跡――無し
不自然に折れた新しい枝の跡――無し
まあ、あるわけがない。王城でなにかしら悪いことを企みそうなものなどいそうにはない。仮初とはいえ王城は平和だ。
――この王城は
あほらし、とあくびを噛み殺しつつ太い枝から地に降りる
集中力を保つのも見張りの仕事だ。
とはいえ恐らくは来ぬであろう賊の警護は退屈がすぎる
「あーあ、ホールいってなんかくいもんつまんで来るかね…ニオイのこらなそうなの」
あくびをして背伸びをして、肩甲骨をコリコリと鳴らしつつホールの方へふらふらと
■グラスシエル > 「ふぅ…しかしまあ長々とおしゃべりと酒だけでよーたのしめるこった」
酒は気付けと消毒程度にしか使わない少年はホールのきらびやかな談笑に背中を向けつつしまわれそうになっているカートの執事に「ちともらってくぞ」
とハムと水をかっさらって、再びホールの外へ。
外壁と繋がった通路になっている道をゆっくりあるく
楽して稼げる美味しい仕事――ではあるが
どうにも金を貰うのにこの程度のなにもしてないサボりのような稼ぎはモヤモヤする
ふぅむ、と考えつつ歩いて