2022/10/25 のログ
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「……ん、よう大将」

 自分を今回呼び出した張本人がこちらにツカツカと歩いて寄ってくる。その顔には怒りが浮かんでいる。
 聞いた話によると、なんでも他の貴族との交渉がうまくいかなかったとか。
 それを聞けばハハと笑って。

「しゃあねぇしゃあねぇ。毎度毎度上手く行くわけでもねぇさ。でもイライラしたまま飲んでも旨くねぇだろ……どうだい、大将の屋敷で2次会って事で?」

 中度いい機会とばかりに畳みかける。この貴族を落とせばこちらも帰る事が出来るのだ。
 ニヤリと笑うと貴族は頷く。

「よし、交渉成立。こんなかたっ苦しい場所はもう御免だ。ああ、もしうまくつかまえられたら俺の部下も連れてって良いか? 中々大将に紹介する機会なくてなぁ」

 なんて言いながらこの場を2人で後にする。その後屋敷に移動して2次会が始まるだろう。部下が無事に捕まったかはわからない。
 屋敷で行われる2次会は表に出る事等ないのだから。

ご案内:「王都マグメール 王城」からクレイさんが去りました。