2022/10/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 王城の大広場、会食が行われている。
 様々な要因で国に貢献した人物を呼んで行われる食事会。冒険者や騎士、人柄等が問題なければ傭兵まで参加している会食。
 王族や貴族等も出席しているこの会場は豪華絢爛な様相を見せている。
 しかし、その部屋の端、壁にもたれてつまらなさそうな顔をしている男。

「……はやくおわんねぇかな」

 貴族の顧客に呼ばれ、今は傭兵業は休業中。仕事という断り文句もなく、逃げる手段が無かった。
 その為出席するしかなかったが、流石に理由もなく帰るわけにもいかず、だからと言って中心で楽しめるような性格はしていない。
 というか、こういう場で話されるような話に興味がない。やれ流派がどうのやれ物価はどうだ。なんとか公がうんたらかんたら。うんざりだ。
 さらに言えば料理は料理で所謂貴族向けの良いお料理。味も薄いし色々と自分には合わない。
 結局こうして目立たない端の方で時間が過ぎるのを待つだけであった。

クレイ >  
 逃げ方としてはいくつかある。まず1番わかりやすいのはメイドなり貴族の娘なり女騎士なりに声をかけて連れ添って帰るとでもいえば周りは勝手に意図を理解して何事もなく帰してくれる。別にホントに手を出さずとも良い。しかしめぼしい相手はいない。忙しそうだったり普通に楽しんでいたり。流石にそれを無理やり連れ出すのは無理がある。
 第2として明日の朝から仕事だというパターン。だがこれをすると明日1日宿から出られなくなる。だからあまりいい手とは言えない。
 結局逃げ道が見つからない。

「営業も大変だよな」

 そう、これも顔を売る為の営業活動。つまりは仕事のひとつなのだ。
 だがそれはそれとして面倒だし辛い。正直戦場の方が余程マシだと思えてしまう程に。