2022/10/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 王城の一室。幾人かの男女がソファやカウチに寝そべり、めいめい好きに喋っている。
その中でも、黒いローブの男の場所には、ひっきりなしに人が来ていた。
そう、彼――宮廷魔道士、或いは悪魔ロブームの場所には。

宮廷のサロンは、王都の中でも尤も重要な情報が集まる場所だ。
故に、この場所にだけは、部下を使わず、常にロブーム自身が出入りしていた。
王城では、宮廷魔道士として、魔術で認識を弄っている。
それ故に、彼の元には様々な王族の相談が集まってくる。

『夫の精力が落ちていて、夜が不満』という軽いものから、逢引の相談、世間体を落とさずに欲望を満たしたいというものまで。
表向きは契約魔術を以て王族貴族の仲立ちの手伝いが主な仕事だが、実際には非合法な欲望の案内人である事は、誰もが承知だった。

そしてだからこそ彼は政治的に排除されない。
彼がほんのすこしでも口を滑らせれば、破滅する者たちが大勢いるからだ。

「(しかし、些か胃に持たれるな)」

人の欲望は嫌いではないが、これだけの数を相手にしていると流石に飽きてくる。
自分から好き好んで来ておいて何だが、少しばかり口直しが欲しいとそう思いつつ……。