2022/08/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にルナリアさんが現れました。
ルナリア > 王城の広間にて、夜会が開催されており人々が歓談やダンスに興じている。
王城では、いつもの光景。贅沢を詰め込んだ、料理に酒に衣装に…。
そんな夜会の中、パートナーに連れられるわけでもなく白いオフショルダーのドレスを身にまとった少女が所在なさげに壁際に立っていた。
白いドレスに負けぬほど、病的にも見えるほどに白い肌と、窮屈そうにドレスに収まる胸元。
蒼い瞳は大勢の人々にどこか怯えるように、瞳を震わせながら彷徨わせる。
生まれでいえば、この国の王家の姫という立場になるが少女の立場は王家の中でもかなり低い位置にある。
王位継承権なんて、遠く、考えたこともない。
少女にはすでに王家の姫だった母はおらず、父はどこの誰かも分からない。
そんな少女の後見人である親戚は、お世辞にも善良とは言い難い人物だった。
少女がデビュタントを経て社交界にデビューすることもなく、知識も与えられず、得る事も許されずに親戚に言われるがままにこの夜会へと参加していた。
夜会に参加する貴族の一人が少女へと近づいてくると、胸元の合図の花を認めて少女は相手に向けてカーテシーを行う。

「本日、花を務めさせていただきます。ルナリアと申します。どうか、今宵花を愛でるようにわたくしを愛でてくださいませ。」

薄ピンクの艶のある唇から、鈴を転がすような声が奏でられる。
後見人である親戚に教えられた通りに、近寄ってきた相手へと言葉を紡いでいく。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にリネアさんが現れました。
リネア > 「リネアと申します…」

同じくカーテシーを行い手短に挨拶をする。
父は別室で何やら他の貴族と話があると言われいろいろと言いつけられて父とは離れて単独でいる所、挨拶をされればルナリアをじっと見つめる。
そういえば胸元に花をつけておくように言われていたのに気づいて。

「ええっと…今日はあなたがリネアのお相手をしてくれるの?お父様に言われたから……違うお部屋に一緒に行きなさいって」

どんな趣向かは本人も知る由もないが今日はこの子と一晩を過ごせということだろう。
ルナリアの手をそっと握ろうとする。

ルナリア > 現れたのは、自分よりも年下の少女だった。
少女からも、カーテシーを返されると身を起こしていく。
少女の周囲には、保護者らしき人物は見当たらず、胸元に花をつけている彼女が今宵の相手ということだろう。

「あの…はい、今宵リネア様のお相手をさせていただきます。違うお部屋にでございますか?わたくし、ここでお相手する方を待つように申し付けられただけなので、どのお部屋なのか分からないのですけれど…。」

そっと自分よりも小さな手に手を握られると、少しルナリアの指先は緊張にひやりと冷えていたのがリネアの手に伝わった事だろう。

「では、そちらのお部屋に参りましょう。」

別の部屋といわれ、少女とともに夜会の会場を後にしていく

リネア > 【移動します】
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からリネアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からルナリアさんが去りました。