2022/03/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城・地下宴席」に窮戯公主さんが現れました。
■窮戯公主 >
酒。肉。女。
今日も今日とて、淫宴の繰り広げられる王城の地下にて
どこか上の空、骨抜きのような顔となった貴族男を侍らせ、
一人の少女が宴を眺めていた
■窮戯公主 >
虚ろな眼をした男たちは少女に酒を注ぎ、料理を持ち運び、扇で仰ぎ…
その四肢の末端を丁寧にマッサージする、など…まるで侍女か奴隷のような振る舞いを何も言わず、続けていた
彼らはみな、既にシェンヤンから訪れたこの少女に籠絡され、傀儡となってしまった貴族達である
そして今日もまた、そんな傀儡を増やそうと、
この宴に参加しているいかにも好色な…色に傾く王族・貴族を値踏みするように眺めているのだった
■窮戯公主 >
大勢呼び込まれたミレー女と乱雑にまぐわう様はどこか滑稽にも見える
避妊などという概念すらもない
ただただ、今この時間を淫猥に、濃厚に過ごせれば良いという獣欲の坩堝である
さて、それが本来在るべきこの国の中枢を担う者達の姿であるのか
隣国から訪れた少女にその真意までは汲み取れぬまでも、この国が根腐れを起こす素質は十分に在るということくらいはよくわかる
少女は国が腐敗してゆくことを何よりも好む
腐った国というのは、人の命が枯れ葉のように散ってゆく
その美しき様を眺めることが至福であり、愉悦だった
「ふふ…ねえ、薬なんかも振る舞ってあげたら…?
お酒だけじゃなくて、ね…?」
側に侍らせた貴族男にそっと耳打ちをする
この場が更に苛烈に、醜悪になるようにと
ご案内:「王都マグメール 王城・地下宴席」にムツキさんが現れました。
■ムツキ > そういう風に侍らしている貴族へ話していると、新たな貴族風の服装をした20前後の青年が一人近づいてくる。
近くにいたミレー族の奴隷や、他の貴族をみながら、唇を吊り上げ、皮肉げな笑みを作り、少女へ近づくと。
「何やらしったような気配と妖気があると思えば、お前さんか、相変わらずいい趣味してるな。
所で此処ではなんて名乗ってるんだ?」
そう声を掛けて、その近くに立ち、少女を見下ろしながら尋ねる。
少女の正体を知る者だが、その立ち位置は似たような物か。
今は、王国風の貴族服に隠されているが鍛え上げられた体を持ち、妖気を発する…その正体は妖の天狗。
王国の内情を探り、魔族の国や乞われたた場所へもたらすことを主にする存在、王国に潜む毒の一つともいえる。
言葉通り、気配と妖気を確認に来て、久方ぶりに少女を見かけたという感じらしく、少しの驚きと、楽しそうな相手を見つけたという気配を漂わせている。
■窮戯公主 >
「──あら。奇遇ね。くすくす。こんなところで会うなんて…貴方こそこんなところで何をしているの?」
侍らせている男の頭をまるで犬を愛でるかのように撫でながら、
自らへと声をかける男へと、その血の色の瞳を向ける
両人の言葉から、本来在るべき場所での邂逅でないことは明らか
しかし少女の周りにいる男たちは皆、そんな二人の言葉も耳に入らないといったような…抜け殻のような表情をしていた
「名乗る名なんて向こうと変わりもないけれど…?
あちらでの名声なんて、こちらには対して届いていないでしょうし、ね」
貴方はどうなの?と
少女は豪華なソファにその体を横たえたまま、言葉を向ける
■ムツキ > 「こっちは、この国の情報を調べて売るっていう、つまらない仕事だな。
面倒な割にうまみは無いけど、お前さんと違って俺の場合はまだ上が居るし、もうしばらくは力蓄えないとその上もどうにもできないしな」
肩を竦め、この場所に正気の人間がいれば咎められることを言って。
自分の上の者を追い落とそうとしてる事も、少し漏らし。
「んじゃ、窮戯公主か…そもそも、お前さんに関係して生きてる人間とかいたっけか?。
いまは、ムツキだ、前も後ろもなしのな」
関係する人間は基本目の前の少女に色んな意味で食われ、少女を知る人間はそういないのでは?、と。
「んで、窮戯公主様はお楽しみの最中だったか、さっきも言ったけど良い趣味してるな。
すこし、座らせて貰うな、んで…薬とか、なにか良いの仕入れたりしてるのか?」
少女の頭側のソファの近くに腰を降ろす、元々の生活環境的に、床に腰を降ろすことも気にしてない様子。
唇の端を上げ、周りを見渡して奴隷を犯す貴族などを見て、喉奥を楽しそうに慣らす。
■窮戯公主 >
「つまらない仕事に興じていられるなんて、変わりものね…?
目的が遠いうちは、そんなもの?」
薄く笑みを浮かべ、飲む?と盃を差し出す
ヘンな薬は入っていないわよと付け加えつつ、注がれるのは上等な葡萄酒なのだろう
芳醇な香りが鼻をくすぐる
「ええどうぞ。そうねえ、私の正体を知っている人間はいるけれど、ふふ、人間と呼んで良いのかどうか…」
それは侍らせている貴族男達も同じなのか、二人の会話が聞こえているのかいないのか、ただただ虚ろな表情で反応を見せない
文字通り、少女の傀儡とされてしまっているようだった
「国が根腐れしていく様は見ていて面白いものよ?
もっとも、私が手を下すまでもなく、腐れていたみたいだけど… 薬は、そうねえ…」
「貴族御用達の、淫薬くらいかしら? それでも人を獣に堕とすには十分なものだけど」
こと、まとも人間同士の会話とは思えぬ言葉の応酬
しかしそれすらも、耳に入れてどうしようという人間はこの場には居らず
■ムツキ > 「後の事を考えれば面倒でもしとかないとな、目的果たせば後は楽できるし。
どうも、頂くよ」
盃を受け取って、香りを楽しみながらくいっと飲み切って。
良い酒だ、と軽く頷く。
「確かにな、魔族も随分入り込んでるみたいだし、持ってるのは一部人間の頑張りかね」
情報を集め扱っていればそのあたりは直ぐに判る。
一部人間には、魔王クラスを倒す存在もいるので、根腐れとそう言った特級の存在、それらが絡み合って、この国は歪なのだろうと、苦笑しながら少女に言って。
「何処の国でもその手の薬は出回るしな、快楽にあらがえないのも生き物の性かね」
お前さんなら、そんなもの無くても幾らでも男が落ちそうだけどな、と少女の髪に手を伸ばす。
「それこそ、国を売っても良いという奴とか、な」
そこら辺にいる虚ろな貴族を、犯される奴隷を見つつ滑らかな髪を撫でる。
■窮戯公主 >
あえて近道を良しとせず、回りくどいことも趣と重んじる
やや享楽的にも思えるその生き方は、定命の者でないからこそなのかもしれない
「どうかしら…?
河が泥に淀んでもその上澄みは飲めるもの。
大海に腐肉をいくらも放り投げたとて、些細なこと。
──そういうことなのかもしれないけれど、ね」
腐りきって倒れてしまうまで、何も気づかないまま
それはそれで面白い光景なのかもしれないが
「己の快楽と国を天秤にかける人間なんて珍しくもないでしょう?
それこそ、大海と雫のようなもの…人間の考えなんて、そんな程度よ」
するりと伸ばされ、己の髪を撫でようとした手に少女の華奢な手が伸び、小さく払われる
既知の間柄、こうやって他愛のない言葉を交わす者であれど、その気位は高く
籠絡する対象に成り得ないとなれば、猫撫で声で擦り寄ることもしない──
「折角だし貴方も混ざっていったら? 高級な娼婦も呼んでいるみたいよ?」
そして、くすりと嗤い誂うような言葉を向けていた
■ムツキ > 「気づけば国として成り立たなく、か。
それを見るのも、確かにいいかもな」
国を腐らせることを楽しむ少女に、視線を向け軽く頷いて。
「確かに、どこの国でも一定数はいるもんだしな。
大海に注ぐ雫を増やしてるのが、お前さんじゃないか?」
手を払われ、手をひらひらとさせながら。
「相変わらず、つれないな。
んー、金で買える相手は、他でも抱けるしな」
今は遠慮しとこうと、呟いて。
「そういや、今はお気に入りとかいるのか、知らずに手を出しても困るし、いたら教えておいて欲しいんだが」
盃に酒を自分で注いで、口へ運び…少女にも注ごうかと、酒便を振って見せる。
■窮戯公主 >
「雫に気づく者がいればそれも良し、気づかぬままなら…それも滑稽で面白い」
言葉を終えると、グラスを口へと傾ける
「ふふ、貴方を私の虜にしてもしょうがないでしょ…?
──お気に入り、ねぇ…? 見つかると良いのだけど」
自身の周りに侍らせている者達然り、簡単に堕ちてしまう者ばかり
些か歯応えがない…と感じているようだった
「面白き者も、探せばいるのでしょうけれどね」
小さく肩を竦め、空になったグラスを差し向けて
■ムツキ > 「そんなもんか、いや…毎度そんな感じだな、お前さんは」
そう言えば、幾度かあった時も傾国の最中だったなと納得。
「虜にすれば、国を差し出すかもしれないぞ?
て、事はまだいないのか、見つけたら教えてくれ」
軽く冗談のように、言った後で。
お前さんが気にいるならこっちが手を出す出さない関係なさそうだが、と苦笑し。
グラスに酒を注いでいく。
「見つかる事を、楽しみにさせて貰うかね、どうなるにしても気に入られた相手が大変そうだが」
そう言う相手が見つかったなら、それはそれで見ものだろうと、嗤う。
■窮戯公主 >
「貴方を堕落に導くとしたら…それは、貴方が目的を成し遂げた後かしらね」
くすくすと笑みを深め、グラスを揺らして
「妖気に敏い貴方のこと、そういう子はすぐにわかるんじゃないの?
…──それは見ての通り」
ぺろりと下唇を舐め、その身体を横たえるままに手で空を撫でる
その手が導く軌跡の先には、虚ろな瞳で、どこか恍惚とした表情の男達
貴族男達も、もともとはこの少女に『気に入られた』者達
顔、肉体、あるいは精神性
そのどれかが、少女の目にとまった、不幸──犠牲者達の姿である
「次は未来を悲観しない、希望に溢れた男の子なんかがいいわね」
■ムツキ > 「まだしばらくは掛かりそうだな、それは」
くく、喉の奥で笑いながら、肩を竦め。
「まぁ、こっちで気を付けておくかね、お前さんともめるのも面倒が増えるし」
少女の仕草、男達の顔を見て、なるほど、と頷く。
毎度の事ながら少女の手練手管には舌を巻く。
彼らに中には少女を怪しんだ者もいただろう、けれど今はこのありさま。
「今は見つかっていない、その男の子に祈っておくか、極上の快楽と地獄を、ってな」
少女に気に入られるという事は、そうなる可能性が高いだろう、と。
グラスを掲げて、揺らして見せる。
■窮戯公主 >
「心配しなくても、私玩具なんかに執着はしないわよ?」
何かがバッティングしたとしても、じゃあ次の玩具にといった具合なのだろう
所詮、人間など替えのいくらでも聞く玩具に過ぎず
「堕落は心地の良いもの、ふふ…地獄だなんて。
この王国に生まれ落ちたことが既に、ね…」
紅い赤い、血のような雫をグラスを傾け、喉へと注いで
酒宴も闌、されど淫堕な肉宴は、日が落ち、再び昇るまで続くのだろう
ご案内:「王都マグメール 王城・地下宴席」から窮戯公主さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城・地下宴席」からムツキさんが去りました。