2022/03/04 のログ
窮戯公主 >  
肥え太った王族や貴族達が、ただただ肉を喰らい、酒を飲み、女を犯し続ける狂宴
人の獣欲は際限などなく、己が疲れ果てるまで乱れ、交わり続ける

こんな宴が日毎に開かれている
あまりにも醜悪で、あまりにも滑稽
隣国がここまで腐っていようとは、実際に目にしてみなければわからぬもの

紅い葡萄の香るグラスをゆっくりと傾け、少女は嗤う
今は枝葉に及ばぬ腐敗も、根腐れを起こしてしまえば簡単なもの
国を傾ける遊びは何時の世も飽きぬもの
少女がこの王国に目をつけるのも必然だった

窮戯公主 >  
「──ほら、あなた達も混ざってきたら?」

少女が声をかけると、横に侍らせていた貴族男達もゆっくりと腰を上げ、乱交の行われている中央へと歩いてゆく
どこか虚ろで、自分の意思の感じられない抜け殻のような男達は手頃なミレーを見つけ、犯しはじめる

「クスクス──」

人形のように言われたままに動く者達を見て、少女は更に笑みを深めてゆく
骨のある人間も嫌いではないけれど、簡単に掌の上に寝そべってしまう単純な男もまた、愛くるしい

闇を感じさせる笑みを浮かべる少女の瞳には、夜深くまで続く淫靡な宴が映り込んでいた

ご案内:「王都マグメール 王城・地下宴席」から窮戯公主さんが去りました。