2021/11/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にノイさんが現れました。
ノイ > 王城の地下、独房を思わせる分厚い鉄の扉に閉ざされた小さな部屋の中。
其処に在ったのは時折低く唸るような駆動音を響かせながら、部屋中を埋め尽くさんばかりに鎮座する巨大な魔導機械と。

「 ... んっ ... ハァ ... ァ ... ふ、ぅんッ ... 」

其れに繋がれ、何処か艶めかしい響きを纏った声を吐息を切なげに漏らす黒髪の娘の姿がひとつ。
両脚を大きく開いた格好の侭手足を固定され、加えて金色の瞳を覆う目隠しの所為で今の自身を取り巻く状況を理解出来ぬ侭、
その身に纏ったメイド服のスカートの下で、機械の一部が不気味に蠢く度にその声は一層強くなってゆく。

「 ... っや ... あぁ ... ッ ... ぁ、んっ ... !! 」

やがてスカートの下で蠢く機械の駆動音が激しくなると、それに比例して娘の声もより一層強まってゆき。
黒髪の合間に覗く猫科の耳と、スカートの裾から僅かにはみ出た同様の尻尾――
ミレー族特有の其れらがぞわぞわと毛を逆立てると同時に、細い腰をガクガクと震わせて。

すると娘を繋ぐ魔導機械の部品の一部がチカチカと不気味に明滅したかと思うと、
身体の内にある魔力を根こそぎ搾り取られてゆく感覚に、娘はくたりと力無く項垂れる。
その繰り返しがもう、どのくらいの間続いたのかさえも分からずに――

ノイ > どうしてこのような事になってしまっているのか――
肩を上下させて乱れた呼吸を繰り返しながら、靄がかかった思考を懸命に巡らせる。

その日は主人である伯爵家の命で、王城へと派遣されて使用人としての仕事をこなしていた。
特に、罰を受ける程の大きな失敗や粗相を働いた記憶も無かった筈で。
そうして仕事を終えた後、慣れない王城での仕事による疲れの所為もあって、
貸し与えられた部屋のベッドで早々に眠りに就いたところまでは覚えている。

「 ... なのに ... どうして ... 」

けれども、次に目を覚ましたのは部屋のベッドの中では無く、
冷たく得体の知れない場所に捕らわれていた事に、娘の動揺は隠し切れず。
何とかしてこの場所から抜け出そうと試みるものの、手足を固定する金属製のものと思しき金具は
ガシャガシャと音色を奏でるばかりで、娘を解放してくれる素振りを微塵も見せてはくれなかった。

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にレモンさんが現れました。
レモン > 魔導仕掛けの機械に責め苛まされるミレー族の少女は気づいていただろうか…
その部屋にいる存在は少女一人ではなく、もう一つ。
魔導仕掛けで少女の魔力を搾り取る、その機械を操っているモノ。

それは少女と同じ、ミレー族の少年であった。
薄暗い部屋でもフードをすっぽりと被り、決して自分から喋ることはなかったが…

荒い息の合間に聞こえた疑問の声に、ふと顔を上げて。

「君はね、「じっけんだい」に選ばれたんだよ。」

目隠しをしていても、まだ声変わりもしていない少年の声だということは分かるだろう
返す答えにこもる感情は、哀れみ半分、興味半分、といったところ。

「魔力をたくさん持ってる女の子から…『ソレ』を、搾り取る実験にね。」

端的な説明ののち、ローブの布が掠れる音。
すぐにも彼女のスカートの中で、触手のような機械がまた動き始めるのが分かるだろう…
まさぐり、胎内に入り込まんとして。

ノイ > 目隠しによって塞がれた視界の中、ミレー族特有の獣の耳が捉えるのは不気味に唸る機械の音色が殆ど。
だから、その声が聞こえるまで自分以外の存在が部屋の中に居るなどとは露とも思わずに。

「 ッ ... !? ... だ、れ ... ?
 ... お願い、ですから ... 此れ ... 外してくださいッ ... 」

聞こえる声は、未だ年端もいかぬ少年のもの。
彼を取り巻く状況は娘には分からなかったけれど、ひどく冷静なその物言いのその声の主へと向けて、
自身の手足を固定する金具をガシャガシャと鳴らして懇願して見せる。

「 ... 実験台 ... 一体、何の ...
 ぁっ ... いやッ ... もう ... 許して、くださ ... んんっ ... !! 」

しかし、端的に返された言葉に疑問を浮かべた次の瞬間、
スカートの中で再び蠢き始めた機械が娘の股座をまさぐり、潜り込んでゆく感触に悲鳴を漏らして。

レモン > この仕事を受け、拘束された少女を機会に繋いだときにも、正義感や仲間意識というものを感じなかったわけではない。
けれど少年には生きるための日銭と、魔術師としての好奇心と、何より獣としての本能が勝るのだった。

だから耳障りな金属音にも、フードの中でぴくりと耳を反応させただけ。
代わりにローブの奥の尻尾は、これから起こることを想像するだけで毛が逆立ち、まるで交尾前のように太くなってしまうのだ。

「ボクはこの機械を作った人の弟子。そして王様に頼まれて、君を使って実験してるんだ。」

にべもなく言い放つ。
聞かれたことには答える程度のコミュニケーション、けれど悲鳴交じりの懇願には、声なき笑みを漏らしてしまう。

「ボクは男の子だから、実験台には選ばれなかった。
君は女の子だから…都合が良かったのさ。
ミレーの女の子は子宮に魔力が宿る…
その仮説に基づいて、師匠はこの機械を作り上げた。
そして見事に成功した。
ここの王族がそれを買い取り、実験している、というワケ。」

説明しながら少年が指を鳴らせば、少女の中へと潜り込んでゆくのは、不思議と肉のような感触のある、まさしく触手。
そのグロテスクなカタチを見ることはかなわないけれど。

「どんな感じ?気持ちいい?気持ち悪い?痛くはないと思うんだ、ちゃんと濡れてると思うから。」