2021/10/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にミリーディアさんが現れました。
ミリーディア > 会議室の扉が開き、何人もの貴族や王家の関係者が姿を現しては立ち去って行く。
本日は王国内各地での様々な報告が為される会議が執り行われていた。
殆どの参加者が場を後にした会議室の片隅で、一人の少女が静かに寝息を立てている。

王城内に存在する魔導研究施設の室長として、此の王城に関係する古参の一人として、参加をしていたものの。
する事と云えば自分の報告する事だけで在り、他の報告の内容を略知っている故に聞く気も起こしていなかったのだ。
当然周囲からの反応は様々であるが、彼女からすれば何時もの事と流せる程度のもので。
結局は自分の出番の時以外は此の調子。

勿論終わった事を伝える相手も居なければ、彼女自身で目を覚ます迄此の侭なのだろう。

ミリーディア > 場所を問わず何時もマイペースな少女。
然し正しくは少女で無い事を本当に知る者は多くは無い。
同じ古参の者達で無ければ、若くして誰も届かぬ才を持つ者と勘違いしている者達の方が多いだろう、そんな存在。

誰も居なくなった会議室で、彼女はやっと目を覚ます。
小さく身を起こせば眠そうに目を擦り周囲を確かめる。
理由は如何在れ、こうして彼女が眠った時に起こす相手と云うのはそうは居ない。
何時もの事だと寝起きの伸びをし乍。

「ああ、もう終わっていたか。
こんな事、大きな変化が在った時だけにすれば良いのに面倒な事だ。
変な処で神経質なのは如何なのだろうね?」

そんな呟きを零し、ゆっくりと席から立ち上がる。

ミリーディア > 「件の対処は任せるとして、後は此方で如何にかしないといけないね。
さて、そうする事で天秤の傾きは何処迄と為るのか…」

眼を窓越しの夜空へと向けた後、続く呟きと共に歩み始める。
そうして彼女も此の会議室を出て行けば、後は静寂を残すのみと為るのだった。

ご案内:「王都マグメール 王城」からミリーディアさんが去りました。