2021/09/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にエリアさんが現れました。
■エリア > 「このままどなたもいらっしゃらなければ、城内で遭難してしまいます……。っふふ。もしかすると城に出ると噂の幽霊はわたくしの様に中で迷って出られなくなってしまった方なのかも知れませんわ」
広い敷地、増築されて数えきれなくなった部屋。巨大な城と言う迷路の中に迷い込んでしまった割には、呑気そうにそんな空想をして小さく笑う。
――城のどこかには別の世界への入口があってそこに入り込んでしまえば、もう生きて出ることはできない……。
取り留めなく頭の中で安っぽい物語を創ってしまう程に、令嬢は閑で今やるべきことが何も思いつかなかった。もう少し自立心が強く能動的な性格であれば、この現状を打破する為の思案に耽るのだろうが――。そうでもない怠け嬢はただぼんやりと空想世界に漂い、現実からも迷っていた。
「誰もいらっしゃいませんわね……。そろそろどなたかいらしてもと思うのですが……」
空想が一回りした処で、現実に一旦回帰して回廊を見通し、響く靴音を期待して耳を澄ませた。
■エリア > このままどなたもいらっしゃらなければ、城内で遭難してしまいます……。っふふ。もしかすると城に出ると噂の幽霊はわたくしの様に中で迷って出られなくなってしまった方なのかも知れませんわ」
広い敷地、増築されて数えきれなくなった部屋。巨大な城と言う迷路の中に迷い込んでしまった割には、呑気そうにそんな空想をして小さく笑う。
――城のどこかには別の世界への入口があってそこに入り込んでしまえば、もう生きて出ることはできない……。
取り留めなく頭の中で安っぽい物語を創ってしまう程に、令嬢は閑で今やるべきことが何も思いつかなかった。もう少し自立心が強く能動的な性格であれば、この現状を打破する為の思案に耽るのだろうが――。そうでもない怠け嬢はただぼんやりと空想世界に漂い、現実からも迷っていた。
「誰もいらっしゃいませんわね……。そろそろどなたかいらしてもと思うのですが……」
空想が一回りした処で、現実に一旦回帰して回廊を見通し、響く靴音を期待して耳を澄ませた。