2021/08/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下」にアダンさんが現れました。
■アダン > まもなく夜の帳が下りようとする王都マグメール。
その王都の証とも言える王城では、執務を終えた王族や貴族が自らの寝所や屋敷へと戻り始めていた。
フェリア家の当主であるアダンも執務を終えると、王城の執務室を後にするが――向かう先は、富裕地区にある自身の邸宅ではなかった。
王城の階段を登りたどり着いたのは、王族や身分の高い貴族らの寝所があるエリアであった。
夜という時刻にありながら、不躾にこのような場所を徘徊するような行為は、本来咎められて然るべき物。
しかし、アダンは我が物顔で王族の部屋がならぶ廊下を歩いていた。
彼のことをよく知るものならば、部屋の扉を固く閉ざして顔を合わせぬようにするだろう。
アダンがこの場所に来るということか、自らの欲望を満たすための獲物を探しているにほかならないのだから。
名目上は自身が懇意にしている王族の者を尋ねるなどと称してはいるものの、その足はその王族の部屋には向かない。
アダンは薄笑いを浮かべながら、周囲を見回しながらゆっくりと歩を進めていく。
■アダン > 一つの部屋の前で足を止め、アダンは下卑た笑いを浮かべながらドアノブに手をかける。
「失礼致します。姫様――」
無遠慮に扉を開け、部屋の主の名を呼びながら男は寝室に足を踏み入れ――
ご案内:「王都マグメール 王城 廊下」からアダンさんが去りました。