2021/03/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城内 訓練場」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > 訓練場内に響き渡る木撃の音がする
今日は雨が降りしきる王都
故に外ではなく城内に設けられた空間は、人型の替えが効く丸木や竹に藁をたっぷりとまき、頑丈な土嚢布を巻いたものが並べられている
中には一撃を鍛えるために、只管丸太に木剣で打ち付けさせるだけのものまであるだろう
しかしそんな案山子を相手にするだけでは物足りなければ、実践になる。

メイラを含む、腐敗した中でも闘争も好む物好きが集まる訓練場
金と女だけに囚われずにいる者達は、周囲を囲みながら剣や槌、棒術での稽古が続いていた。
うるさいと怒鳴れる奴がどれだけいるものか
帷子を付ける事すら忘れた、膨れたエール腹なぞ怖くはないのだろう

賭ける行為こそあれど、全員が撃ち合いを続ける中、腕を組みながら愛用を持ち込んでいないメイラ
楽し気に撃ち合う姿を眺める 真面目な熱血漢もいれば、女を取られた騎士と騎士がこれを機会にと競り合う
皆この王都にいる以上、携える剣が綺麗事ばかりでおさまっているわけではない

腹の中までどす黒い業の血ばかりを浴びればどれだけよかったか
中には色鮮やかなまだ何にも染まっていないような、きれいな赤を散らす経験すらしただろう

「さて、わたくしも獲物を決めないといけませんわね。」

一応この場を取り仕切っている団長 又は教官がいるわけであり、声がかかる前に武器を選ぼうと目線をやった。

メイラ・ダンタリオ > 木製剣は訓練に好く使われる
ただ力任せに振るうだけで、消耗させた折れ武器にさせる阿呆を生まないためだ
模擬剣は重さで鍛え、速度を与え、木製剣は致命傷は避けれる可能性は増える

そして対象者に対し効率よく撃を与えなければ、武器が損壊する恐れを抱かせる
そこらに武器が転がる戦場ならばともかく、旅の剣士がよく行う制した剣だ

もっともメイラからすれば、怪力に任せた剛の主義がある
黒樫製の重いものから色々とあるものの、どれでいこうかとギザ歯歯列は真っ直ぐに。

「うう~ん……悩みますわ……あのハゲ、わたくしに木でやれというんですの。」

目の前にあるものの中で、一手とれというのならどれになるだろうと。
いっそ武器が壊れてもかまいませんわねぇ、と手のひらを包む黒いガントレットを眺める。

目を流せばちょうどキリの好い所のようで、一度声をかけることにした。

「ハg コホン 訓練長 わたくしは模擬剣がいいですわ。剣の性質上も兼ねて。」

そう言って、ツヴァイヘンダーを握り、目の前で肩に担いで見せた。
長い分だけ、折れやすかろうそれは、鉄でなければ心もとないか。