2021/02/07 のログ
ジギィ > ほろろん、と指先に奏でる真似をして、今度は恋しげに溜息をついて
行儀悪くも窓枠に片足をかけて、その膝に片手で頬杖を付く。

――誰かを想い続けることで
――救われることもある
――心の中の傷や痛みが
――消えていくこともある…

小さく、ひくく呟くように、囁くように。
窓の外の暗がりを見るともなしに見て、考えることは…特に形を成さない。

ジギィ > ――もう忘れたりしないから
――帰ってくるのを待っていて
…忘れないで 待っていて

次第に歌声が細くなっていく。
気付けば窓にしなだれるようにして、まるで外に焦がれてそこから飛び立ちたいみたいだ。
そんな自分自身に苦く笑うと窓辺からストンと降りる。

狼の毛皮を外してシャツを脱いでブーツを脱いでズボンを脱いで全部ソファに放って

シャワーは明日浴びよう。メイドに嫌な顔をされるかもしれないけれど。
朝日が差し込むまでは、ベッドに埋もれていることができるだろう…

ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】 客室」からジギィさんが去りました。