2020/09/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にグレモリーさんが現れました。
■グレモリー > 夜の王城にて。
どこかのフロアでは盛大なパーティが催され、各所では歪んだ欲望が渦巻き、遮音性の高い個室では怪しげな取引が行われている王国の腐敗の中心。
そこにいてこの女は、未だ何色にも染まらずにそつなく己に与えられた仕事を熟している。
王城内のある一つの部屋…とある人物の執務室か、たまたま与えられた客室か…そこに女はいた。
「ふふ…今宵はよいお話を頂けました。
次にお会いする際には、特別な品をご用意しなければなりませんね」
何者かと互いに実のある話…交渉をしたのであろう女は、優雅に笑みを湛えた表情で、柔らかな唇で言葉を紡ぐ。
どういった形で交渉を行ったのか、言葉による健全なものか、それとも身体を用いた…
どちらにせよ相手にとっても不足ない形での交渉は一定の纏まりを見せ、女はその部屋から失礼するところ。
「では、またお会いできるのを楽しみにしております」
そう言ってその部屋の扉を静かに開けて出ようとする。
するとどうだろう、部屋の主はさらなる条件を出して女の足を止めるか、それとも部屋を出た後に別の人物と遭遇するのか。
どちらにせよイベントに事欠かない夜だ。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (事、王城に於いて、何が起きるかは判らない
様々な欲と思惑が溢れる場内こそは、いっそ魔窟の様
そんな場所においても、決して歓迎されぬだろう己の様な存在には
本来、余り好んで足を踏み入れるべき場所では無いのだが
時には、そう言う日も在る物だ
顔見せ、交渉、人脈作り――ハイブラゼールでも行って来た「何時もの事」
そうやって、少しずつ自らの足場を固め、土地に根を張る
今宵も用件としてはそんな所だ、最も、話が弾む様な相手では無かったが。
用件を終え、飽く迄、招かれた客人で在ると言う体で廊下を進む最中
ちょうど目の前の扉が開かれた事で、邪魔にならぬよう足を止める
室内から現れた女の姿が、此方を向く頃に、軽く会釈を向けた訳だが。)
「―――――――…………おや。」
(小さく、そして思わずと言った様相で声が零れたろう
其れを果たして、相手が気に留めたかは判らぬが
――或いは、勘付けるやも知れぬ。 巧妙に認識を「ずらして」は居るが
目の前の相手が、己が正体が、一種同胞である事に)。
■グレモリー > たいていの場合、扉を開けてさぁさようならというタイミングで、追加の交渉が始まることが多い。
幸いかどうか、今宵はそのようなこともなく部屋を後にすることになった。
今回の交渉相手は、それほど野心深くないのか、こちらの素性の知った上で警戒しているのか。
どちらにせよ今後付き合いが続けばその本性を見せてくるだろう。
部屋を出、軽い会釈を共に扉を閉めたところで一息つき、その気配に顔を向ける。
王城内において、これは人間か?と思うような人物と出会うことは、実のところ珍しくない。
そういうこともあってか、此度視線の合った人物が同族であることは、認識をいくら阻害しようとも、感覚でわかるものらしい。
「こんばんは、お客様…でしょうか?」
その女の風貌は軍人のそれ。
同族であれば実に奇妙な装いであるはずだが、肩の刺繍にある数字を見、それが意味するものを理解していれば、納得するはずだ。
ともあれ、軍属の魔族の女は笑みを湛えたまま相手を見、片手を胸元に置いて深めの会釈をして見せる。
何者かはわからぬが公の場にいる以上は、立場ある人物かその客人と見るのが必然。
軍人らしい泥臭さを微塵も感じさせぬような女は、緩やかに彼に尋ねるだけだ。
■ルヴィエラ > (軍人…にしては、この国の、他多くの軍属とは如何にも異なる雰囲気
違和感を増長させるのは、其の相手が本来この国では
忌避すべき存在で在る筈の魔族であり、同胞であるからだろう
とは言え――魔族が全て一枚岩と言う訳ではあるまい
マグメールの地で生まれ、或いは流れ着き、其の儘王国の一員となって居ても不思議は無いか
考えれば、其処までは思い当たったが――だとすれば、この国は己が思った以上に
随分と魔窟、其の物であるらしい。)
「―――――ええ、少々人付き合いに。
余り面白みのない話も、時には必要な事でね。
とは言え、余りに早く終わって仕舞って、如何した物かと考えて居た所だよ。」
(――少なくとも今宵は、この場に居て然るべき客人の立場では在る。
立ち居振る舞いは堂々と、少しばかり役者めいた動きで胸元に手を当てれば
微笑と共に、戯言めいて遠回し、「暇を持て余して居る」なぞと。)
「――――――して…、……お仕事中だったかな、御嬢さん?」
(念の為に、果たして相手が、話の通じる相手であるかを確かめよう
もし、此れが過激的な軍属で在ったなら、今この場で、刃を向けられかねぬ
―――と、少なくとも己は、そう思って居るが故に)。