2020/04/15 のログ
ダグラス > 「まぁ仕事柄、それはあるだろうな」

相手の言葉にうんうんと首を縦に振りつつ。
相手が抵抗しないようであれば身体を撫でる腕を回し抱きよせるようにしながら豊満な胸を軽く揉みしだき。

まだ続きがある様子の相手の言葉を待っていれば相手がこちらを向き。
顔を合わせたまま目を開いていくのならば虚ろな青水晶の瞳が見えそこに自分の姿が写るのを見て託宣の続きを待ち。

相手が自分の表情をはっきりと写り込み。
そこに見えるのはこれからも凌辱され、孕まされる女達の姿。
そして場面が変われば自分も今夜その一人にカウントされる姿が浮かぶだろうか。

キャスリーン > 仕事――――血の匂いが付き纏うような仕事。
此の国に於いて、そんな仕事は別段珍しくも無く、其れだけで男を、
物騒な人物であると断じるのは難しい。
だが、しかし――――男の手つきは次第に、触れる、というよりもっと不躾に、
シーツに覆った裸身を暴きたがるようなものに変わっていた。

「………御客、さ、ま……わ、たくし、
 私、――――――…あ、あああ、あ、………、」

青水晶の一対に、男の顔をはっきりと映し出した瞬間。
己の視界に、頭の中に、凄惨な光景が広がる。

時折、酷く視界が揺れるのは、其処が船上であるからか。
荒々しい怒声が、剣戟が、鼓膜を震わせる。
其の中央で、今、向かってくる者を一人斬り捨てた男が、
血塗れの手で物陰に隠れていた女を引き摺り出した。

悲鳴、嗚咽、絹の引き裂かれる音。
己が身の悲運を嘆きながら、蹂躙され穢される女の姿が、
不意に、良く見知ったものに変わった。
乱れる白銀の髪、投げ出され、組み敷かれる白い身体。
思わず、悲痛な声を上げてしまったけれど――――。

視界の揺れは鎮まり、眼前に映るのは屈強な男の姿。
其の双眸の奥、白濁に塗れ横たわる女の顔を見極めたところで、
己はきつく目を瞑った。
震え強張る身体を、男の腕の中からもぎ離すことも出来ず。
乱れた呼吸を整えようと、浅く、細く呼気を継ぎながら、

「………御客様、は……私を、
 私を、どう、なさる、おつもり、ですか……」

既に答えを知っている、問いを投げた。
そうしなければ、もっとみっともない悲鳴を聞かせてしまいそうだったから。

ダグラス > どうやら目の前の女は自分のことを知ったようだ。
神をなど信じない身分ではあるものの、しかし恐怖におびえる女の表情は自分がよく知るものだった。

「俺の、正体が分かったのならば……今更確かめることなどないだろう?」

女の問いかけににやりと口角を上げてみせ。
そのまま相手の身体をベッドへと仰向けに押し倒しつつ、身体を隠す様に覆っていたシーツを剥がしてその身体を露わにさせるか。

「今からお前を犯して、胎にたっぷりと俺の種を注いでやるのさ」

相手の上に覆いかぶさるように言えばしたなめずりをして。
話をする間、お預けを食らっていた一物はすでに痛いほど大きくなっており、ズボンの中でテントを張っていて。

キャスリーン > 男について、もっと知ろうと思えば『見えた』かも知れない。
けれど己は自らの意思で、其れ以上の『情報』を遮断した。

瞼を閉ざすことで、発動した力を断ち切り。
押し倒された勢いが余り、水の残っていたグラスが手から離れて、
床で粉々に砕け散る音を聞きながら、纏っていたシーツを引き剥がされた。
侍女の手で清められた裸身に、事後の名残らしきものは見当たらぬであろう。
けれど勿論、女の身体は此の先に起こることを、厭と言う程知っていた。

「……何、故、ですか……私、が、
 御客様が、何者か、見て、しまったから、ですか」

未だ、名も知らぬ相手ではあるが。
男がどんな種類の人間か、己は既に見て、知ってしまった。

そして、何を言っても、どう抗っても――――『未来』は変わらない。
再び問う形の言葉を紡ぎ出したが、答えを期待してはいなかった。
其れでも、男に組み敷かれた寝台の上で、力無く四肢を藻掻かせてしまうのは、
先刻『見た』男の姿が、余りにも恐ろしかったからだ。
今、己に触れる手指すら、血塗れであるかのような錯覚に震えながら、
――――――定められた未来へ向かって、転がり堕ちてゆくことに。

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