2020/03/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」にリュシーさんが現れました。
■リュシー > (最近はずいぶん上達したように思う、影を渡る移動手段。
今回も無事、目当ての図書室へ出現できた―――と思ったら、足許に転がっていた本につまずき、
盛大に転んで思い切りおでこと鼻先をぶつける羽目に。)
い、った、たたた、た、……ううう、何なんだ、コレ……ぇ、
(赤くなったおでこを擦り、鼻の頭を押さえながら、取り敢えず上体を起こす。
ぺたりと床に座りこんで、腹立ちまぎれに転がっていた本を膝上に引き寄せ、
ぱきり、と適当なページをめくった途端。)
う、っわ!
(見開き全面に展開されるアクロバティックな肌色の絵姿に、
思わず勢い良く本を放り投げた。
ガラにもなく頬を赤らめつつ、放り投げたその本を睨みつけて)
……こーゆーの、普通、その辺に転がしとくか?
これだからこの国の王侯貴族ってのは、……んとに、もう、
(かつては己もそういう人種の一人であったし、今はソッチ側の生き物であるが。
それにしても、―――真っ昼間から、と思うぐらいの常識は、育まれつつあるらしい。)
■リュシー > (多少すっ転んだ程度のこと、あとに残る怪我などするほどヤワではない。
しかし、だから八つ当たりもしたくならないかといえば、
それはもちろん、全くもって別の話だった。
かくして、仏頂面ですくと立ちあがった己は、目当ての書架へ大股に歩みゆく。
無断で数冊の本を借り受けたあげく、先刻放り投げた本については、
いちばんどぎつそうな絵のページを大開きにして、わざと目立つところに飾ってやった。
そんな、子供じみた悪戯を残して、己は来た時と同じ手段を用い、
意気揚々と部屋を後にした、という―――――。)
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】」からリュシーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】 修練場」にホアジャオさんが現れました。
■ホアジャオ > 王城の敷地内の片隅にある、兵士の修練場。
木造ではあるものの天井は高く、広さも見渡すのがやっとの広さだ。
壁は幾多の傷や修理後があるものの、それでも木造のままなのは
ぶち当たった際の兵士の身体が重傷を負わないよう慮ってのもの、なのだろう。
(――――――也许(たぶん)……)
時は深夜。
天窓から差し込む月光のほかは、壁の灯りが幾つかだけ灯されている。
その灯りにぼんやり、場内の真ん中にぽつんと独り居る女が影となって浮かぶ。
三つ編みの、シェンヤンの特徴濃い女は大き目のゴムボールのようなものに仰向けに寝そべる様にして、殆どブリッジでもしそうに背を反らせながらゆらゆらと爪先でバランスを取っている。
今日も今日とて特に仕事中に喧嘩は無く、そのまま舞踏会なんぞが始まって護衛対象の公主は貴族男とどこぞにしけこんだ後。
こうして修練場に不法侵入してみたものの……深夜に修練なぞに赴く真面目な兵士など、見つかることも無い。
「唉(はァ)―――――――――――……」
だらんと両腕を万歳の格好にしてゆらゆらしながら、長―――い溜息が漏れる。
ご案内:「王都マグメール 王城【イベント開催中】 修練場」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > ――コツ、コツ、コツ、コツ。修練上の中、木造の床に硬い足音が響き渡るのは、この場所に新たな闖入者があることを示していた。
薄暗がりの入口から出てくるのは、全身を白銀の全身鎧に身を包み、白い仮面で己の顔を、首を赤いスカーフ隠している一人の兵士である。
その兵士の装備は、腰に一対の大型のナイフ、右手には鉄の槍が握られている。槍も、ナイフも年季の入っている武器であるのだ。
露出しているのは仮面で覆われていない頭部のみで、その髪の毛は黒く、恐らくシェンヤンや、東方から来たと思われるだろう。
そんな存在ではあるが、その腕には腕章があり、王国軍第七師団と読める。この国の兵士が、訓練場にやって来る、それは当然の如く修練の為。
―――コツ、コツ、コツと、時計のように正確な足音がふいに止まる。それは、中央に居る一人分の人影を認めた。
「驚いた、こんな時間に訓練場を使う兵士が居るなんて。」
見たことの無い器具―――ボールのような物の上で見事なバランスで乗っかっている女性、少年は兵士ではあるが、全員の顔と名前を知っているわけでは無いし。
軍は、幾つもあるのだから、別の部隊の兵士だと思うのも、又仕方のない所でもあろう。
訓練に疲れているのだろうか、とだらんとしている様子の彼女の方に近づいていく。
「失礼、自分は、第七師団のゼロと言います。訓練所、使わせてもらっても?」
先に来て、訓練をしていたと思わしき彼女に、場所を借りても良いか、と問いかける。
一応兵士に開放されているとは言えども、訓練の内容次第では貸し切りという状況も考えられる、しかし、訓練所使う前にはそんな予定は無かったはずなので、確認も併せての質問を。
名前も知らぬシェンヤン風の女性――ホアジャオにしたのだ。
■ホアジャオ > 月光と薄明りだけの修練場の中。
中央辺りでゆらゆらと影は揺れていた。
何処か遠くから舞踏会の調べが漂ってくる。
そうしてふと、その静かな光景に硬質の音が割って入る。
――――――はっ
息をのむ、もとい、よだれに気付いて空気ごと飲む音。
「当心(あぶない)……」
ぶつぶつと呟きながら片手で口元をぬぐいつつ、だらんと仰向けになったままで近づいてくる足音のほうを見る。
さかさまになったままでも解る。
奇妙な面をつけてはいるが、獲物……喧嘩相手だ。
「――――ン…?
良いよ、使わせたげても」
ご丁寧な言葉遣いから、公主とかとでも間違えられているんだろうか。とも思うけれども、特に言及はしないうえにエラそうに返答をする。
何と言っても不法侵入で叩き出されなければ―――叩き出されるとしても、喧嘩に持ち込めればこの場はOKだ。
よっ、とそのまま後ろに反り返りきって逆立ちになる。
ロングチャイナからバランスを取る足がにょっきりはみ出るが、まぁ気にする類でもたぶんないだろう。
「何につかうの?
ッてェか、ひまだったらアタシと喧嘩してからにしない?」
その恰好のまま、またエラそうに尋ねてみる。
仮面のせいで表情は解らないが、多分真面目なやつだ。
まんまと喧嘩に引っかかってくれそうな予感がしている……
■ゼロ > 「ありがとうございます。」
鷹揚な返答、彼女が同僚なのか、上位なのか、判らないのであれば、丁寧に相手すればいいだけの事であるという、思考はまじめと言うカテゴリに入るのだろうか。
お辞儀をして礼を言うのと同時、彼女は逆立ちの形に、訓練の一環か何かだろうか。疑問に思うも問いかけはしないことにする。
が。
「喧嘩……?訓練であれば、模擬戦であればお付き合いします。
俺の使用用途は、訓練……個人的な鍛錬です、模擬戦出来るのであれば幸い。」
彼女の想像通りに、魅惑の生足は、視界に有る者の少年の反応は薄く。
彼女の言う喧嘩の意味が理解の外であるが、戦闘行動――訓練と同意義での模擬戦であるというのであれば、少年に否やは無い。
筋トレなどよりも、実践に即した戦闘の方が経験が多くできるのだから。
かちり、と少年の心の中で、スイッチが入る。
「で、どのような、方式で?」
無手、武器、模擬武器、様々な訓練がある。
彼女が何を望むのか、問いかける。彼女が思う以上に、この少年は好戦であると言え様か。
■ホアジャオ > かかった!
――――と、言うよりも、思いのほか好戦的な奴だったらしい。
お互い好都合という事だ。にいーと女の紅の唇が微笑う。
「そォこなくちゃ!―――――よ、ッ」
弾みをつけてぽんと両手で飛び上がり、宙で一回転してすとんと着地する。
そのまま両手両足、首を左右に回したりしながら。
「ン―――――…武器アリにする?
相手が『参った』ッてェ言うか、言えなくなったら負け、ッてェことで」
じゃらり、鎖を鳴らしながら腿のベルトからヌンチャクを取り外す。
少々華奢な外観だが、硬質の音は確かに武器であることを実感させるだろう。
「兵士ならあンま、素手よかやりがいあるでしょ?」
キリリ、と片方を回転させて鳴らせてぱし、ともう片手で止めて見せ、楽しそうに笑いながら少年へと首を傾げて見せた。