2020/03/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にシュティレさんが現れました。
シュティレ > マグメールの王城は、貴族が住まう場所で、王族や、其れに連なる者が数多く在るそうです。例えば、貴族の世話をするもの、貴族を守る者など。
今宵、私は王城を守る兵士たちの住まう場所に足を踏み入れています、彼らは交代でこの城を守り、貴族を守り、時には外出して戦争を行って国を守る、剣であり、盾です。
そんな彼らは、どんな訓練をしているのか、私は興味がありそれを見てみたく思い、王城へと足を運んだのです。
見学の希望を伝えた所、門番の人はどうぞ、と仰ってくださり、訓練施設の場所も親切に説明していただけました、私は礼を言い、こつり、こつり、と石畳に、ヒールの音を響かせて訓練施設に行くのでした。

「確か、此処を左に曲がれば……。」

王城は、贅を尽くして作られているのが判ります、石も削りの意匠も、とても、とても素晴らしく、精緻な文様などもあります。
しかし、似た通路が多く道に迷いそうで、最初の門番の人に聞いていなければ、道に迷ってしまって居たかもしれません、感謝の念が零れてしまいます。
こつ、こつ、こつ、と物珍しそうに私は城の中を眺めながら、通路を進んで、潜り抜けて見えるのは、とても広い場所でした。
ここで、修練をするのでしょう場所、他にも、剣などを訓練するための屋内訓練所も見えてます。
今は、訓練をしているのでしょうか、私は、少しばかりの期待を胸に、訓練所に足を踏み入れるのです。

シュティレ > 視界が開けます、訓練場にたどり着いたと私は認識しました、其処には数人の兵士が訓練をしているのが見えます、槍を持って、壊れた鎧を括り付けた案山子にそれを突き込む訓練をしているようです。
それを見て、私は少し残念を感じてしまうのです、その理由は、兵士の人に訓練に対する情熱と言う物が感じられず惰性で行っている―――言われたから仕方なく、とか休みたいという様子が見えたからです。
訓練、鍛錬は大事です、それをしっかりするから如何なる時も万全の戦闘を行う事が出来るのですが、弛みに弛んだ彼等、それが、この国を、この城を護る兵士の姿なのか、と思えば、私は、とても残念と、感じました。
この人たちが、特別なのか、それとも―――これが、この国の実体なのかは私には判りません、この残念を振り払うような人が居るのでしょうか、訓練場を進み、別の訓練している人がいるのか、と歩き始めました。
正直に言えば、これが全てであるのならば、何故、この国がいまだ戦争をしていられるのかが不思議だと思えるのです。
兵士以外の誰かの力なのでしょうか、私には判りません。
ため息を零してしまうのは、とても、情けないという思いが、止められなかった結果、なのでした。

此処は、石畳ではなく土の上、私は、別の訓練者を探し、訓練場を進むのです。